2000/05/30 Vol.6 「子どもとの接し方」
子ども(小学生)に接する恭兵さんのイメージはどうでしょう。
火曜サスペンス劇場「張り子の虎」より。
駅で、家出してきた一郎に声をかけられ、200円を渡した西村吾作(恭兵さん)。
「ちゃんと返すから」という一郎の言葉にも、「いいよ」と言います。
ところが、一郎は、吾作のアパートに泊めてくれと言ってきます。
あまり強い口調ではないですが、はっきりと「だめだよ」。
結局、一晩だけ泊めてやることにしますが、決して優しいだけの人ではなく、常識ある青年といった感じ。
吾作はカメラマン。部屋にある山の写真の1枚を、いつか一郎に譲ると約束します。
翌日も、一郎を家に返す途中、写真を撮ってあげたりして、楽しく付き合いました。
しかし、一郎は、約束どおり家に帰らず、再び吾作のアパートに戻ってくるのです。
そうこうするうちに吾作は、一千万円を身代金とした誘拐犯人とされてしまい・・・・
ラストシーンの吾作のセリフ。
一郎、お前と会って、ほんとに迷惑だった。はっきり言って、こりごりだ。
もう俺のアパートには絶対来るな。
訪ねてきたって、会わずに追い返すからな。
・・・・なぜなら、俺とお前は、いつかまたどっかで偶然会ったほうが楽しいに決まってるからだ。
実はこのセリフ、警察に本当のことを言わなかった一郎が吾作に謝ろうと
アパートを訪れたときに、吾作が残しておいた置き手紙である。
なんてさわやかな考え方なんでしょう!
子どもに対しても正直。迷惑なのにいっしょに楽しんであげる余裕、明るさ。
そして、誘拐犯人として逮捕されたのに、この優しさ。
「正直さ、明るさ、優しさ」
西村吾作は、子どもに対して、こう接していたんです。
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