ニジェール基本データ


ニジェール共和国
(英語表記 Republic of Niger)
(フランス語表記 Republique du Niger) 
《国旗の意味・由来》
オレンジ色は北部のサハラ砂漠を、白は平和と良識そして純潔を、緑色は南西部の沃野と繁栄を、中央の円はすべての恵みをもたらす太陽を表す。
なお、国名は言うまでもなく、この国の西側を流れるニジェール川に由来している。そのNigerは何か?というとラテン語で「黒い」ということのようだ。ニグロNiggerも同じだろう。

ニジェール概略
アフリカ大陸北部の西側、西アフリカと呼ばれる地域にニジェールはあります。
北側にアルジェリア、リビア、東側にチャド、南側にナイジェリア、ベナン、西側にブルキナファソ、マリと、合計7つの国と国境を接した内陸国です。
国土の北側を中心に大半がサハラ砂漠で農耕地が少なく、乾燥と暑さ(でも、内陸なので昼夜の気温差は大きい)が厳しい国です。国の半分以上は遊牧民も住めない砂漠です。1960年、北部のアイル山地でウラン鉱床が発見されて開発が進んだが、その後ウラン市況が低迷し、天候不良によって農産物の生産量も落ち込み、経済的には厳しい状況が続いています。
自然環境は厳しいけれど、昔からサハラ砂漠を舞台にラクダの隊商による長距離交易が行われ、地中海地域と中央・西アフリカの交流の場として、人々はたくましく生き抜いてきました。
また、この砂漠を自由に駆け巡り、生活の舞台としてきたのがラクダ遊牧民のトゥアレグ族です。藍で染めた特有のヴェールをかぶり、青い長衣をまとうため、『青い種族』とも呼ばれています。(かつては西アフリカの広範囲で活躍していたトゥアレグ族も、現在はニジェールの他アルジェリア、リビア、マリなどに居住するだけとなっている。しかも、国境が定められ、トラック輸送が発達したため、ラクダを飼育する伝統的な遊牧生活を続けるのは、ほんのごくわずかに過ぎない)
一般事情
面積/位置 1,267,000ku(日本のおよそ3倍以上)/北緯11゜5’〜23゜5’東経0゜〜16゜
人口 1,160万人
首都 ニアメ(Niamey)
民族 ハウサ族 ジェルマ・ソンガイ族 カヌウリ族 トゥアレグ族 トゥープー族 プール族 等
言語 フランス語(公用語) ハウサ語 ザルマ語 タマシェク語 フルフルデ語 
カヌウリ語 トゥブー語 グルマンチェ語 アラビア語 等
宗教 イスラム教(約75%) その他はキリスト教、原始宗教
時差 日本との時差は−8時間(サマータイムは実施されていない)
政治体制・内政
独立年月日 1960年8月3日(旧宗主国はフランス)
政体 共和制
元首 ママドゥ・ダンジャ(Tandja Mamadou)大統領 (任期5年、次回選挙は2004年11月)
首相 ハマ・アマドゥ(Hama Amadou)
議会 国民議会(一院制83議席)
経済事情
主要産業 農牧業、鉱業(牧畜とウラン生産が中心)
1人あたりのGNI 170米ドル(2002年)    ※ちなみに日本は33,550米ドル(2002年)   
経済成長率 5.1%(2001年)
物価上昇率 2.9%(2000年)
インフレ率 4.0%(2001年)
総貿易額 (1)輸出 253,000,000ドル(2000年)
(2)輸入 289,000,000ドル(2000年)
主要貿易品目 (1)輸出 ウラニウム、家畜(2000年)
(2)輸入 食品、消費財、石油製品(2000年)
主要貿易相手国 (1)輸出 フランス、ナイジェリア、日本(1999年)
(2)輸入 フランス、コートジボワール、中国(1999年)
通貨 CFAフラン
対外債務 1,621,000,000ドル(1999年)
自然環境
気候 国のほとんどが砂漠気候とサヘル気候(砂漠周辺の乾燥地帯)に属する。
3〜6月が1番暑い季節で、とりわけ4月が最も暑く、日中の気温は45℃を越える暑さとなる。12〜2月が比較的涼しい時期で、砂漠では夜には0℃まで下がる。(それでも日中は30℃を越える)
日本と違って四季はなく、乾季(10〜5月)と雨季(6〜9月)にわかれる。年間の降水量は、国の南側では平均550o前後だが、北側の砂漠地帯では100o程度である。空気は非常に乾燥していて、湿度は20〜40%程度しかない。