野中 友博 (のなか ともひろ) 通称「紅王」 劇作・演出 紅王国元首 王国宰相兼任
1962年10月6日 天秤座 A+型
東京都世田谷区出身 現在まで在住
桐朋学園大学演劇科卒
1984年「劇団青年座」に入団するも、八ヶ月で退団。
1985年「P−BOX」結成
1998年『化蝶譚』で「第9回テアトロ新人戯曲賞」受賞
同年、演劇実験室∴紅王国を旗揚げ。全作の劇作と演出を担当。
幻想的作風と文体から「泉鏡花の再来」、または「現代の鏡花」と呼ばれ、また異質な存在を排除しようとする日本人の因習的な村意識を批判的に描く事から、社会派としても認知されており、劇評家、北側登園氏には「泉鏡花の文体、寺山修司の手法、そして二人には無い社会性を持つ」と評される。作品の背景にカルト宗教、少年犯罪、天皇制といった重い題材を取り上げ、歴史への造詣が深い事から、戦前戦中の近代史、或いは古代史に今日的な問題を投影し、それを呪術的で耽美的な劇的手法でファンタジーにまとめ上げる作風を得意とする。
日本劇作家協会の主催する世田谷パブリックシアターでの戯曲セミナー三期〜五期と、インターネット戯曲講座一期〜四期では専任講師を務め、現在は自ら主宰する『劇作ワークショップ∴DISCIPLINE』で後進劇作家の始動育成にあたっている。
趣味・特技
非常に多趣味な人間として知られている。
「音楽」所有するiPhoneの中に、800枚を越えるCD音源を取り込んでいる程の音楽好き。ロックを中心に、クラシック、ボリウッド、民族音楽や純邦楽やニューエイジまでの幅広いジャンルを網羅している。一般にプログレッシブ・ロックのファンと思われているが、ロックではプログレだけでなく、メタル、パンク、ポスト・パンク、オルタナティブ、グランジ、ゴシックまで幅広い範囲をカバーしている。クラシックにも幼少時から親しんでおり、クラシックを原曲とするプログレッシブ・ロックと出会ったことで聴く音楽の幅が広がったと語っている。「ロックを聴かない奴に俺の芝居は解らない」とまで断言する筋金入りのロッカー。逆にJ-POPは苦手だとも語っている。また、自身でピアノや電子キーボードの演奏も行っている。
「玩具の収集」主にSFホラー系(エイリアン、スター・ウォーズ、ヘル・レイザー、ガンダム等)のフィギュアを中心に、恐竜や動物フィギュアのコレクターでもある。
「オカルティズム」これに関しては、1974年に初めてのタロット・カードを手にしてから現在まで、西洋魔術を中心に学んでおり、プロのタロット・リーダー、占星術師としても活動しており、特に難易度の高いトート・タロットの専門家として認知されており、何人もの弟子を持つ。ただ、本人は「自分は魔導師であり占い師では無い、意志を行使する魔導師には占術は不要」だとして、占い師としての活動にはかなりの制限をかけている。自称「無色透明の魔導師見習」。
「写真」はティーンエイジャーの時代からの趣味。モノクロフィルムの現像から印画紙への焼き付けまでの技術を習得しているが、現在はもっぱらデジタル一眼レフのNikon D750を愛用している。写真家として写真展を行ったこともある。
「生物学・古生物学」もともと怪獣ブームの真っ直中で幼少期を過ごしたが、怪獣への関心から恐竜へ、恐竜から現生動物へと云う流れはある意味自然であったと語っている。
好きな劇団……天井桟敷/早稲田小劇場/転形劇場/岸田事務所+楽天団(現存している劇団は無い)
好きな劇作家……寺山修司/岸田理生/山崎哲/斎藤憐
好きな演出家……鈴木忠志/太田省吾/蜷川幸夫
好きな作家……村上龍/倉橋由美子/田口ランディ/真梨幸子/沼田まほかる/P・K・ディック/A・カミュ
好きな画家……ギーガー/ダリ/藤野一友/東野元昭/ドレ/フレーダ・ハリス
好きなミュージシャン……キング・クリムゾン/マイク・オールドフィールド/PIL/ピーター・ゲイブリエル
好きな映画監督……北野武/アンドレイ・タルコフスキ/市川崑/リドリー・スコット
好きな写真家……メイプルソープ/沢渡朔/森山大道
好きな漫画家……白土三平/池上遼一/古屋兎丸
好きなアニメ監督……庵野秀明/押井守/大友克広
好きなレスラー……スーパー・タイガー/前田日明/ハルク・ホーガン
好きな文化人……岸田秀/吉本隆明/池田晶子/ウォルフレン/
紅王である。
大王とも、野中ちゃんとも呼ばれる。巷では「鏡花の再来」とか「現代の鏡花」とか云われているが、本人は全くその自覚のないまま、キャッチ・フレーズとして使っている。見た目と作風のギャップには、誰しもが驚くが、この年代の生まれの人間は、ロックとアニメ、特撮とアングラ演劇の歴史と個人史が重なるので、サブカルチャーの申し子なのである。
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