鰍沢 ゆき (かじかざわ ゆき) 俳優 通称・KIRA 紅王国財務尚書 宰相主席秘書官兼務

出身:生まれは東京、育ちは茅ケ崎、現在東京在住、実家は横浜。出身ってどれのことかな〜といつも思う。
誕生日:4月8日 血液型:o型

好きなこと:ドライブ・歌・ダンス・図画工作
大嫌いなもの:着ぐるみ・動くおもちゃ・雷・水玉模様
特技:水彩・Illustratorによるグラフィック画・大工仕事・器械いじり
不特技:裁縫・計算

紅王国出演履歴(鰍沢ゆきによるコメント付!)

1998 『化蝶譚』……霧島 翠
 かつてやった事のない役だった。特高に追われ、ロシアへ亡命を計るアナキストで、精神逞しく賢く、しかし女性らしい女性だ。その頃私は友人に「今、どんな役がやりたい?」と聞かれ、「愛する人を、その愛ゆえに殺してしまう役」と答えていた。今思えば、まさにその通りの人物だったのに、その時はやりたい役をやっているという感覚がまるでなかった。余裕がなかったんだろうなぁ……。演出家のダメも、思考が幼かった私に理解できていたのか疑問だ。少しはオトナになったかな? 頭が固くならないうちにもう一度やりたい!

1998 『井戸童』……長屋の大家(榊原 艶)
 これは楽しかった。世間の常識の枠の中で暮し、そこから抜け出すことの出来ない人。子どもが見えなくなった教育ママの役。私のキャラではないと自分では思うのだが、これはもっともっとやりたかった。一番再演したい芝居。

1999 『不死病』……御嶽奈緒美(本家長女)
 「屍鬼と申しますのは……」と延々と口伝を語るシーンには苦労しました(T_T)。舞台の上でニコリともしない役だった。一ヶ月ちょっとの稽古でこんなにコケて顔つきが変わったのは初めて。

2000 『人造天女』……服部百合子(人造天女リリス)
 男役ばかりやっていた頃を知っている中学時代の友人には超ウケた役でした。この年で普通の芝居で男役はもう出来ないだろうと思っていたけど、こんなやり方があったのね〜〜。と思った。

2001 『水神抄』……最後の女(リン)
 この役が自分の中では一番自分に近いと思った。作品も好き。再演希望。

2002 『御蚕様』……永邑瑞穂
 照明と装置が美しく、想いは熱く、空間は冷たく、静かで鬱々としていて、危うくて、狂気を孕んでいて、紅らしい芝居でした。しかし、私は役も自分も見失って、とても苦しんだ芝居でした。公演が終わってから10ヶ月もたった頃にやっと録画したビデオを見て、今までの私の芝居作りとは違った方法を見つけなければならない時だったのだと分かった。 「この役はもう二度とやりたくない」と思っていたけれど、「絶対に乗り越える役」に気持ちが変わった。 その時は演出も変わるだろうと思っていたりする……。

2002 『女郎花』……遊女紫苑
 羽織る着物が小さくて、振袖の中で肘を曲げ、襦袢の下で大きく膝を曲げ、更に摺足と外八文字で太腿が鍛えられました(^^;)  相手の顔を見ることなく科白の99.9%を喋り、普通の会話に餓えました。

2003 『雄蜂の玉座』……長女(一ノ谷詩子)
 当て書きのようです。“血はつながってても他人は他人”と冷めた部分がかなり私っぽいですし、楽天的で、我が道を行く、頑固で大雑把なところが、まるで私です。ちょっと悲しくなりました。
 紅公演では初めての現代劇。テレビでも映画でもなく、舞台に拘り様式演劇に拘り、何を削り何を膨らませれば表現になるのか感じられる、とても身になった公演だった。

2003 『蛭子の栖』……カヲル(梅宮薫子内親王)
 広く、強く、透明につくった役だけど、もっと年をとったら違う風にもなれるだろうなぁ。
 かなり大好きな作品。
 でもね、舞台っ面で前を向いてるか、舞台奥で後ろを向いてるか、眩しいか、煙いかで、誰の芝居も見えなかった。舞台上では何が起こっていたのか、ビデオを観て初めて知った。

2004 『火學お七』……女主人
 お金とお米に執着するゴウツクババア。若い娼婦たちを苛める役で、演出家に苛めることを楽しみなさいと言われ苦労した。
 稽古も終わり頃になると、ちょっと楽しくなってきたけれど、“何故苛めるのか”とか“何故米しか愛せないのか”とか考えると、自分の役にも相手役にも余計な情が生まれてきて失敗した。
 こんな役がさらっと、いや、しらっと出来る日がいつか来るのかしら……

2004 『聖なる侵入』……天野渚
 舞台に出ずっぱりで、科白は少なく、関わることも影響することもなく見守ることしか出来ない、こんな役をやりたかった。
 けれど、何の基礎もなく自分のイメージだけで、動きを決めていく作業が大変だった。
 勉強し直してもう一度チャレンジしたい役。

2005 『美神の鏡』……螢

2006 『不死病2006』……円井美奈

紅王独白

「役柄へのコメントからも、頭を使って役作りをする人、という印象があるが、実は巫女的な才能に溢れた刹那的享楽主義者だ。中性的で妙な色気と知性を同時に発散する。オールマイティーにどんな役でもこなす事が出来るが、もっと貪欲に弾けてしまった方が良い。そうすれば、きっと手のつけられない女優になるだろう。紅王国という集団の推移、そして進歩を体現している女優である。本番前には必ず自転車で転倒するが、大怪我はしない。運が良いやら悪いやら……」

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