温度、湿度、照明時間


ミナミクモノスガメ


温度

高温 低温
1月 6:00 16:30 27 22
2月 6:00 16:30 26 21
3月 6:00 17:00 27 25
4月 6:00 17:30 28 25
5月 6:00 18:00 28 25
6月 5:30 18:30 28 25
7月 5:30 19:00 28 25
8月 5:30 18:30 28 25
9月 5:30 18:00 28 25
10月 6:00 17:30 27 25
11月 6:00 17:10 27 25
12月 6:00 16:45 27 23

 年間を通じての温度管理は左記の表のように温度差をつけています。朝から夕方までは高温、夜は低温の温度設定です。ただしこれはあくまでサーモスタットの設定温度であり、実際の温度は冬季においては最低温度はこれよりも低く18〜19℃といったところであり、夏季においては最高温度は31〜32℃位まで上昇してしまいます。もちろんこの温度はゲージ全体の温度ですから、メタルハライドの直下ではこの温度よりさらに5℃くらい高い温度になっています。

 ゲージ内の温度勾配は実質60cmの幅しかないため、空中の温度差は2℃位しかありません。しかしサーモガンで床面の温度を測定すると6℃位の温度差がついています。

 またサーモガンを購入した時に、楽しくてゲージ内のいたる所を測定していた時、丁度その日は天気が良かったため、カメを外で日光浴させていたので甲羅の表面温度を測定しました。するとなんと41℃もあり、それでも日陰に隠れることも無く草を食べていました。ゲージ内ではメタハラの真下に居る時でも、甲羅の温度は37℃位しかなく、また我が家のクモノスガメは日光に当たると、必ずと言って良いほど糞をするのですが、ゲージ内では温浴時以外余り糞をしないこともあって、この甲羅の表面温度が影響しているのではと考え、遠赤外線ライトを併用することにしました。その結果甲羅の表面温度は40℃になったのですが、相変わらずゲージ内ではあまり糞をしません。

 しかしこれで甲羅の表面温度の場所による温度差は10℃以上となり、カメにとっては良かったのではと考えています。


湿度
 クモノスガメは比較的高湿度の環境で活動が活発になると、さまざまな本などに書かれています。しかしマダガスカルでクモノスガメの存在する南西部は、それほど湿度の高い地域ではない所だと思われるので、不思議に思っていました。特にミナミクモノスの存在地域はより南部の地域と言われている事、またミナミクモノスがクモノスリクガメの中でも、最も容易に蓋をするのは乾燥に耐えるためだと考えられることからも、それほど湿度を上げることが良いのか自信が持てませんでした。しかし我が家のクモノスガメも実際に霧吹きをすると、しばらくの間動き回るのも事実でした。そこで初めの頃はほぼ毎日霧吹きをしていましたが、ある日霧吹きをする前にすでに湿度が60%以上あったため、あまり床材を濡らしても良くないと思いほんの少しだけ霧吹きをしたところ、やっぱりクモノスガメは動き出しました。しかもこの時クモノスガメには直接霧はかかっておらず、また湿度も変化していませんでした。

 そこで湿度だけがクモノスガメの活動に影響を与えているのでは無いのではと色々考えてみました。そこで霧吹きをすることによって今流行りのマイナスイオンが発生し、それがクモノスガメの活動に影響を及ぼしているのではとの考えに至り、早速マイナスイオン発生装置を購入しました。購入後早速この装置をゲージ内に向けスイッチを入れたところ、しばらくすると偶然だと思いますが、首を伸ばし回りをキョロキョロ見渡す仕草をし始めました。しかし霧吹き直後の様に活発に動き回るといったことはありませんでした。それにこの装置は結構高額だったこともあり、人間部屋で使うことにしました(もちろんこの部屋の中にカメゲージがあるので、多少はマイナスイオンが届いているかも)。

 そこでまたもう一度マダガスカル南部の気候を考え、想像してみました。そこはステップ気候である為、やはりそれ程雨は降らないのではないか、朝方は冷え込む日もあるのではないか、海岸が近いこともあり、冷え込んだ日には霧が発生するのでは?? そうだきっと朝方に霧が発生する日が多いのではないか、しかしそれをゲージ内で再現する為には朝5時頃に霧吹きをしなければ、だけどこれはとても無理、ただでさえ寝不足気味の日が続いているので、私の体が持たないと判断。そんなある日、ペットショップ内を何気なくのぞいて見るとなんと水槽の中が霧で一杯になっているではありませんか、どうなっているのか見てみると、超音波加湿器の小さな物のような装置が付いているらしく、その店に在庫が無かった為、後日通販にて購入しました。早速使用したところ、思ってた程霧は発生しないものの、それでも朝方の湿度を上げるには充分な物でした。現在は朝の4:30〜6:00までの1時間30分稼動させています。その効果はというと、私自身そんなに早起きして何度も観察していませんが、私が起きる頃には4匹とも動いていることが多いので、多少は良いのではと思っています。


照明時間

ライト1 ライト2 ライト3
on off on off on off
1月 6:50 16:50 10:30 13:00 10:10 12:00
2月 6:40 17:10 10:00 14:00 9:50 13:00
3月 6:20 17:50 9:00 15:30 9:30 14:00
4月 6:00 18:30 8:00 16:00 9:10 14:20
5月 6:00 19:10 7:00 16:30 8:50 14:40
6月 6:00 19:50 7:00 17:00 8:30 15:00
7月 6:00 19:10 7:00 16:30 8:50 14:40
8月 6:00 18:30 7:20 16:00 9:10 14:20
9月 6:20 17:50 7:40 15:30 9:30 14:00
10月 6:40 17:10 8:00 15:00 9:50 13:40
11月 6:50 16:50 9:00 14:00 10:10 13:00
12月 7:00 16:30 10:30 13:00 10:30 12:00

 照明器具は、メタルハライドランプ1個と片側にスパイラルライト2個を使用しています。それぞれのライトを左記のようにコントロールしています。

 我が家のヘルマンリクガメとミナミクモノスリクガメの違いは、ヘルマンはCB個体、クモノスはWC個体、幼体からの飼育と成体からの飼育、原産地が北半球と南半球等。これらのことからも解るとおり、今後我が家でクモノスガメを飼育していき、将来は繁殖も狙うのであれば、まずはクモノスガメの体内時計を北半球バージョンに変えなければと考えました。そこで状態さえ良ければ思い切って冬の温度を下げて、更に照明もスパイラルを2ヶ月程消灯することを考えていましたが、2ペアめのミナミクモノスが我が家に来たのが1月だった為、今年は見送りました。

 来年の1〜2月はカメの状態が良ければ、温度も最高温度を実測で25℃、最低温度を15℃位まで思い切って下げ、照明もメタハラだけにすることを考えています。でもかなりの危険を伴うと思うので、その為にも夏の間に思いっきり状態を上げておきたいと考えています。


やっぱり太陽光が一番



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