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     1. 子供のサッカーは「遊び」であり、それは「楽しく」なくてはなりません!
          子供達が初めてピッチで行うサッカー、それは「ハードワーク」ではなく、「遊び」であるということを忘れ
          ないで下さい。
          第1印象はとても大切です。
          すぐに、子供達の生活の一部となるようにしてあげて下さい。子供達を遊ばせてあげて下さい。楽しま
          せてあげて下さい。
          そして、何よりも、指導者は試合の「結果」ではなく、子供達がプレーを「楽しむ」姿に満足して下さい。

     2. 子供のサッカーで最も大切なことは、仲間と一緒にプレーすることです。
          昔、私たちは公園や近所の芝生で友人と会い、サッカーをしていました。そこには「楽しさ」があったは
          ずです。現在でも大切なのは、子供達が仲間と一緒にサッカーをすることなのです。
          この友情がチームスピリットを築いていくことになるでしょう。

     3. 全ての子供に同じ時間プレーさせてあげて下さい。
          ベンチに座っていて上手くなる子供はいませんし、誰もがプレーをしている時が楽しいのです。その一
          方で、誰が将来優れた選手になるかわかっている人もいません。なぜなら「少年のスター」が「大人の
          スター」になることはむしろまれなのですから。
          地域チャンピオンシップはそれ自体が目標ではありません。
          誰もが同じ時間プレーできるようにしてあげて下さい。誰もが先発メンバーになれるようにしてあげて下
          さい。色々なポジションを経験させてあげて下さい。
          誰もが可能性を秘めているのです。

      4. 子供達に「勝ち」と「負け」の両方を学ばせて下さい!
          子供のサッカーで大切なことは、試合でも練習でも力を均等にすることです。誰も負けたくないし、かとい
          って2倍の得点で勝っても面白くないはずです。
          「勝ち」「負け」の両方を受け入れることを学ばせて下さい。大人が「負け」を受け入れることができたな
          ら、子供達もそれを自然に学ぶことができるでしょう。
          サッカーは誰もが勝ち、そして誰もが負けるチームスポーツです。
          勝てば、誰もがその勝利を「自分のもの」として家まで持ち帰り、負ければそれは皆で分け合えば良い
          のです。

      5. 対外試合よりも、クラブでの練習を!
          一般に、子供のサッカーでは試合よりもクラブでの練習の方が多くあるべきで、チームの練習以外に自
          分で行う練習がとても大切です。
          しかし、試合が多すぎるとそうした自主的な練習だけでなく、サッカー以外のスポーツや活動を妨げてし
          まいます。
          10歳以下の子供達は年に20試合以下、11〜12歳の子供は年に25試合以下にすべきです。
          (*ここでいう試合というのは対外試合の意味で、練習というのは、クラブで行うサッカーを示し、すなわ
             ちそのほとんどは、スモールサイドゲームなどのゲームである。すなわち、「移動時間で子供を拘束
             するのを極力避け、自分のクラブ、あるいは隣のクラブとの中で楽しく行える工夫をしましょう」といっ
             た意味である。)

      6. 子供のサッカーには、バラエティーに富んだ活動が大切!
          オールラウンドなスポーツ経験は、サッカーのスキル向上に大いに役に立ちます。
          子供達には、いくつのスポーツに参加するように勧めてあげて下さい。またそれが可能なようにコーディ
          ネートしてあげて下さい。
          冬においてサッカーは自主参加にすべきでしょう。そして練習に1年を通しては加われない子供でも、
          チームの中で同様にプレーできるように配慮してあげることが大切です。
          (*ノルウェーでは、冬季にはスケートをする子供達も多い。そのような子供に門戸を閉ざさず、様々な
             アクティビティーを尊重してあげることがサッカーにとってもプラスになるという意味である)

      7. 子供にとっての「楽しいサッカー」を一緒に作り上げていきましょう!
          子供のサッカーは、またゲームをしたいと思わせるようなポジティブな経験でなくてはなりません。
          そのような楽しいゲームの中でグループにおける役割や、身体面の強化を図っていくべきでしょう。
          大人は、子供の「誰もが」サッカーを楽しんでいるかどうかを確認してあげて下さい。
          そして指導者は常に手本であることを忘れないでください。子供は“真似の天才”です。
          そして、あなたの「言ったこと」ではなく、あなたの「行い」を真似るのです。




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