腎機能
腎機能が衰える原因 長年の高血糖による糸球体えの影響、だから血糖コントロールしないとね。 「風邪なんぞ引くと腎症の進行を早めてしまうぞ」熱にも冷えにも弱い(平熱がお好み)臓器です。 糸球体は杯状に囲んでいるボーマンのうのなかに有り糸球体の支えであるメサンギュウム細胞と 糸球体(毛細血管)の間にAGEs(糖とタンパクがくっついた化学物質)が沈着し腎臓の機能を 低下させてしまうのです。血糖値が高く タンパク質を多く摂取すると腎臓はどんどん 悪くなって行くわけですね。こうなると血管が圧迫され血流量が減るのでろ過が出来なくなります。 血管を圧迫するのは基底膜の肥厚、メサンギュウム基質の増加などです。以上DM腎症。 腎臓病で最も多い腎症 炎症は基底膜に免疫複合体の沈着、上皮細胞の肥大化、メサンギュウム細胞の増殖で血管が狭く なりろ過機能が低下していきます。 尿蛋白が(+)となることは腎機能低下を疑うことです。血尿まで行くと終わりです。 ※健康な人でも微量に蛋白質は出ているのです、激しい運動の後などは出ます、起立性蛋白尿です。 さらに言いますと抗生剤(お医者さんでもらうカゼ薬などを服用中でもでますよ。ハイ 普通は蛋白質の様な粒子の大きな物は糸球体を通過出来ないそうです。 糸球体?毛細血管の球体 糸を丸めたような形。 自覚症状は 良く言われるのは腰が痛いのはまず腎臓を疑う事ですか、じわじわ悪くなるのが嫌ですね。 それでも 気が付かない人が多いらしい、例えば水分摂取しないのに尿の回数が多いのは異常と聞きますしね。ただ、 高血糖状態にさらされると、糖が水分を伴い、多尿になります。(糖尿病性自律神経失調症の場合もあり) AGEsが腎臓に沈着し始めて 血液の流れが悪くなり始めた証拠です、糸球体の輸入動脈よりも輸出動脈に AGEsが多く沈着して血管を圧迫し 糸球体が風船のように膨らみ始めています。通常は輸入動脈で血量を制御 しますがこの段階で追いつかなくなりつつあり、放っておくと糸球体に穴が開き たんぱく質の様な粒子の大きな物 まで尿に混じる様になり更に進むと赤血球まで出てきます、現在 初期段階で一時的に透析をかけAGEsを取り 除く研究が進められています、その他薬もね。 腎臓病の進行は 血圧が高くなるのは何故か?糸球体血管が狭くなり血流量が減りますと水分、ナトリウム、老廃物の排泄が 出来なくなり、身体は血液の循環を良くするために血圧を上げますが 腎機能は悪化する一方です。 間欠性蛋白尿期から始まり持続性タンパク尿期に至ると約5年〜8年で人工透析至る率高いそうです。 進行を遅らせるには血圧上昇させる事をさけ、からだ全体の筋肉量を減らしてやり(筋肉から出る老廃物の制限) 蛋白質と塩化ナトリウム(食塩)摂取量を減らす方法です。 「蛋白質に関しては腎機能が正常なら制限はいらない」 《腎臓病の発症の症状》 (1)「老廃物の排泄が低下する」→「尿毒症」 (2)「尿を濃くしたり薄くしたりする能力が低下し、水分・電解質調整が乱れる」 ↓ 「夜間尿が増える・血圧が上昇・浮腫が出現する・血液中のナトリウムやカリウムが異常値になる」 ↓ 「尿毒症」 (3)「造血ホルモン分泌が低下する」 ↓ 「軽い貧血で疲れやすく運動すると息切れする」 ↓ 「尿毒症」 尿毒症の症状 「食欲の低下」→「何を食べても美味しくない」→「何を食べても吐いてしまう」 集中力低下 イライラ感 不眠 頭痛 意識障害 など。 めまい 立ちくらみ 汗の減少 体温の異常 など。 間欠性蛋白尿期? 出たり出なかったり 気分のいいものではない。(この段階で糸球体は約30%やられている) 持続性タンパク尿期? 何時尿検査しても尿蛋白がでること。(この段階で糸球体は約50%やられている) 腎症の進行 (1.正常期)→(2.微量アルブミン尿期)→(3.慢性腎症期)→(4.腎不全)→(5.透析療法) 1.の時点で血糖コントロールに努め 塩分、タンパク質、脂肪の過剰摂取をさける。 2.の時期は早期腎症で自覚症状は無いが、血圧が上がる人がいる。厳格な血糖コントロールをして 必要に 応じて血圧を下げる薬(アンジオテンシン阻害薬)の服用を開始する。 3.は危険な領域、透析療法も視野に入れた治療が必要になってくる。厳格な血糖コントロールと食事療法 塩分、タンパク質、脂肪の制限と むくみを抑える利尿剤の服用が必要。(持続性タンパク尿期) 4.は糸球体で血液がろ過されず老廃物が血液中にたまり細胞の働きが悪くなり尿毒症(貧血、だるさ)や ネフローゼ症候群(慢性的な体のむくみ)、尿毒症神経障害(皮膚の痒み、夜間手足の痛み)が現れ 厳しい食事療法と水分制限、透析患者さんと同様の療法が必要になる。 5.は人工透析で週に3日は必要になる。 |
腎臓と薬 薬の大部分を排泄しているのは腎臓です。痛み止めなどの薬は危険因子です。代表的な薬は、鎮痛・解熱に使用される 非ステロイド系抗炎症薬で 市販薬でも長期使用は危険、その他は抗ガン剤、抗生物質などです。 次は腎臓の治療薬ですが特効薬は残念ながらありません。 1.ステロイド薬 副腎皮質ホルモン薬。炎症を抑えIgA腎症やネフローゼ症候群、急性進行性腎炎などに 副作用・・・・胃弱など 2.免疫抑制剤 免疫作用を抑える効果。1.がききにくい、副作用がある場合 併用する。 副作用・・・・免疫力が低下。感染症に注意。 3.降圧剤 高血圧を改善する薬で 最近は、腎臓を保護する薬が使われます。 副作用・・・・空咳など 4.利尿剤 水分の排泄を促し、むくみ改善効果、3.と併用される事もあり。 副作用・・・・ナトリウムとともにカリウムも排泄されてしまう。低カリウム血症に注意。 5.抗血栓薬 糸球体に出来る血栓を防ぐ目的。 ビタミンKを多く含む納豆などの食品を多く摂ると薬の効果が低下します。 6.経口活性炭 腎不全の進行を遅らせる目的。(体内には吸収されない) 腸からのクレアチニン、インドール化合物、尿素などの毒素を吸着し便と共に排泄する薬。 副作用・・・・腹が張る、便秘が起きる。 |