●検査など
★こうなると糖尿病★
1.早朝空腹時血糖値 126mg/dL 以上
2.随時(いつ測定しても)血糖値 200mg/dL 以上
3.HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) 6.5 % 以上
4.糖尿病の典型的な症状がある
5.確実な糖尿病性網膜症である
●血糖・尿糖コントロール指標・評価●
(空腹時血糖値とは 8時間以上まったく飲食していない事を言います)
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| 血糖 | 血糖値(mg/dL) | HbA1c |
|コントロール| 空腹時 | 食後2時間 | (%) |
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| 憂 | 80〜110未満| 80〜140未満 | 5.8未満 |
| 良 |110〜130未満| 140〜180未満 |5.8〜6.5未満|
| 可 |130〜160未満| 180〜220未満 | −−−−− |
| 不十分 | −−−−− | −−−−− |6.5〜7.0未満|
| 不良 | −−−−− | −−−−− |7.0〜8.0未満|
| 不可 | 160以上 | 220以上 | 8.0以上 |
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| 尿糖 | 食前・就寝前 | 食後2時間 |
|コントロール| (−) | (−) |
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尿糖については血糖値が低い場合でも(+)となることがありますが 腎性尿糖と血糖値が高かった
状態の膀胱内の尿の場合があります。一般的にBS160〜180あたりで尿糖陽性(+)となります。
腎臓障害についてはいくら血糖コントロールが良くても脂質の摂取が多く総コレステロールや中性脂肪
が基準値より高めであると腎臓や目、血管などえの影響が出てきます。
★ブドウ糖負荷試験+IRI検査(血中インスリン検査)★
既にDMの人はこの検査は省かれる事が多いようですが自分の病状を知る上で大切だと思ういます。
トレーランG(75gブドウ糖入り炭酸水)を飲み、30分・60分・120分事に採血します。
血糖値(BS)IRI(血中インスリン値)の参考データ
健康な人のデータ
30分経過・・・・BS 83mg/dl・IRI25μU/ml
60分経過・・・・BS 97mg/dl・IRI55μU/ml
120分経過・・・BS115mg/dl・IRI49μU/ml
120分後はBSもIRIも低下していき、インスリン値は基礎分泌に戻る。
2型DMの人のデータ
30分経過・・・・BS115mg/dl・IRI25μU/ml
60分経過・・・・BS205mg/dl・IRI25μU/ml
120分経過・・・BS315mg/dl・IRI45μU/ml
120分後はBSはゆっくりと低下、IRIは更に上昇する。膵臓は正常にインスリンを分泌
してはいますが、分泌される時間が遅いことが高血糖になる原因なのです。
この例ではカロリーオーバー食では膵臓に負担がかかる事が分かります、薬を処方するとしたら
ペイズンなどの消化を遅らせる薬は良いです。インスリン製剤では「高インスリン血症」になる。
1.血糖値70〜110mg/dL(健康体空腹 例79mg/dL)
mg/dL:ミリグラムパーデシリットル
2.HbA1c(ヘモグロビン)
4〜5.8%(健康体) 平均的な血糖値の状態がわかる。
グリコヘモグロビンとも呼ばれ血中ブドウ糖と結合しやすいのです。
これを測定することにより過去1〜2ヶ月の血糖状態がわかるのです。
この値が低いからと安心していませんか(・_・) ん?4%代でも 合併症の危険性が有るのですよ、
それは赤血球数(RBC)が少ない方に A1cが低くなる傾向があるようなのです。
〇―(ヘモグロビン)―〇〇―(ブドウ糖)―〇→HbA1c
↑くっつきます
血液中の赤血球に含まれる蛋白酵素を運ぶ働きをします。
3.尿糖 一回分の尿で検査する。
血糖値がどの位で尿糖が陽性になるのか? だいたい180mg/dL前後。(個人差あり)
健康診断などで(−)→(±)→(+)→(++)→(+++)の順番で多くなる。
4.血中フルクトサミン
過去1〜2週間の血糖値の平均値がわかりますが腎症や妊娠があると値が低くでてしまいます。
220〜300μmol/L(正常値)
5.C−ペプチド(CPR) 「一日 蓄尿する」
インスリンが分解されたかたちがC−ペプチド(CPR)なのですね。
インスリンの分泌能力がわかる、体内では分解されず尿中にでてきます、それを測定するのです。
結果 すい臓の働きがよいと数値が高く悪いと低くなります。
食後血中C-ペプチドは1.0ng/ml以下、これを越えた患者の場合 抗GAD抗体出現率が高い。
6.ブドウ糖
これがよく言う血糖値です。
食べた物の一部はこのブドウ糖(グルコース)に分解され 血中>肝臓>筋肉、脳>脂肪となる。
しかし、高血糖が続くと本来あってはならない別の方向へと分解されてしまいす、それが
DM性末梢神経障害や3代合併症の原因とされる「ソルビトール」なのです。
7.膵臓
大半はインスリンホルモンを分泌するランゲルハンス島(発見者の名前)と呼ばれるB細胞と
グルカゴンホルモンを分泌するA細胞があります。成人で100〜150gのやわらかい臓器。
古くなった白血球や赤血球を処分したり、リンパ球や抗体をつくる働きもしています。
膵臓そのものの病気はきわめて少ないものといえます。
◆悪くなると?
慢性膵炎などは 膵臓の働きが慢性的に低下、脂肪やタンパク質の消化が悪くなる。
食後などに上腹部の痛みが繰り返して生ずる、食欲不振、吐き気、下痢などの症状をともなう。
一般的な原因は約半数にアルコ−ルが関与していると言われています。
◆内分泌
ランゲルハンス島は、島状に集まっている内分泌細胞群で、この細胞はインスリンやグルカゴンなどの
ホルモンを血中に分泌し、血糖をコントロール(調整)を行っています。
インスリンホルモンを分泌するのは 膵臓のB細胞にあるGPR40。
この受容体は食後血中のブドウ糖や脂質が増えると 血中の脂質を取り込み
インスリン分泌を促する事を解明できたのだ。
その他の役目は タンパク質、脂肪、を分解する消化酵素を分泌。
糖代謝とインスリン作用
血液中のインスリンは、ブドウ糖が筋肉細胞などでエネルギーとして使われるのを助ける働きがあるの。
その他の働きは、タンパク質や脂質が体の中でうまく利用されるために大変重要な働きも担っています。
タンパク質や脂質の摂取量も食事療法に取り入れる事が重要なのですよ、分かりますか('_'?) ン?
(一部はグリコーゲンに変えられ肝臓に貯蔵)
ブドウ糖へ→↓↑←貯蔵
「小腸(食物中の糖質)」→「血管(ブドウ糖)」→「肝臓(ブドウ糖)」→@
↑
「血管(インスリン)」
↑
「膵臓(インスリン)」
@→「血管(ブドウ糖、インスリン)」→「脂肪組織(ブドウ糖)←利用 貯蔵→(脂肪)」
↓ 肥る→↑
↓ (インスリンにより一部は脂肪に変えられ貯蔵再利用を待つ)
↓
「筋肉組織(ブドウ糖)←利用 貯蔵→(グリコーゲン)」→(ブドウ糖はエネルギーに)
↑
(インスリンにより一部はグリコーゲンに変えられ貯蔵再利用を待つ)
◆外分泌
膵液は腺房細胞、膵管上皮細胞と言う外分泌腺から分泌され、膵管を通り胆汁や十二指腸液と混ざり、
十二指腸乳頭から十二指腸内に流出します。
膵液は、糖質を分解する酵素(アミラーゼ)、たんぱく質を分解する元の酵素(トリプシノーゲン、
キモトリプシノーゲン、エラスターゼなど)が含まれ、アミラーゼを除く酵素は胆汁や十二指腸液と混ざり合い
活性化され作用を現すようになり 食物中の脂肪、たんぱく、糖を消化しやすい状態にします。
消化不良は膵液の量に問題がしょうじた時に起きます。
8.インスリン 別名:肥満ホルモン
インスリンもタンパク質である事をお忘れなく!
「エネルギー源として、血液中のブドウ糖を細胞に取り入れよ」と
肝臓や筋肉の細胞に対して指令を出します。
ブドウ糖(燃料)を燃やすホルモンですが細胞の受容体(鍵穴)正常でないと活躍できません。
血糖値を下げるホルモンはインスリンのみです。他にピンチヒッターがいません。
「エネルギー源として、血液中のブドウ糖を細胞に取り入れよ」と
肝臓や筋肉の細胞に対して指令を出します。
使われたブドウ糖は良いが余りは> (糖が下がる=デブ!肥満!太る!)
ブドウ糖(グリコーゲン)は筋肉や肝臓に蓄えられる(蓄えすぎ=脂肪肝)。フォアグラでしょうか?
インスリンは 体脂肪の分解、消費、を制御するホスホジェステラーゼなる酵素を活性化させ
脂肪をためこむのです、これが肥満の原因の一つかと...。
★インスリンの分泌
「C−ペプチド」
↑ C−ペプチドとインスリンに分解される
「膵臓」→「プロインスリン」→→→「インスリン」
↑
酵素により分解
9.グルカゴン 別名:やせるホルモン?
肝臓でグリコーゲンや脂肪から糖を作って血液中の血糖値を調整する。
その他 筋肉から糖を作る(これだと脂肪は減らないし痩せない)、これを糖新生と言う。
インスリン抵抗性(拮抗性)ホルモンはコーチゾール、アドレナリン、ノルアドレナリン、成長ホルモン
カテコールアミン、グルココルチド(副腎皮質ホルモンの一種)、甲状腺ホルモンなどがあります。
10.ケトン体(尿アセトン)
ブドウ糖(燃料)の代用品。糖代謝が悪い時と、飢餓状態の時に体内で作られる。
このケトン体で糖尿病の進行状態がわかります。(インスリンが不足すると検出される)
これが多いとケトアドーシス症といって血液が酸性になり大変危険、生理食塩水を点滴
し尿として排泄をさせます。
ケトアドーシス症と乳酸アドーシス症もあります。
乳酸アドーシスは組織内で疲労物質「乳酸」が過剰に生産され、代謝出来ない病態です。
DMの方でビグアナイド系の経口薬の過剰投与が成因です、この薬の過剰投与で他に
肝硬変、ショック、心停止なども起きます。
ケトアドーシス症と乳酸アドーシス症は酷い二日酔いなどもこれ、ブドウ糖の点滴で
回復するでしょう。
ケトン体の正体は 脂肪やタンパク質が分解される過程でできる物質です。
詳細はアセト酢酸、アセトン、ドロキシ酪酸という3つの物質です。
試験紙「ケトスティク」なる物がございます。
11.「研究のお話」
胎児幹細胞(ES細胞)から膵臓細胞をつくり人間に移植する研究です。
しかし、移植にはリスクあり、免疫抑制剤を一生服用しなくてはならなくなります。
免疫作用を抑える薬で 副作用は免疫力が低下し 感染症(肺炎など)に注意。 |