薬剤部

糖尿病(DM)治療薬

インスリン製剤
インスリンは1921年に発見されました。
インシュリン、インスリン?(社)日本糖尿病協会(JADCE)ではインスリンと有りました。
インスリンを長期使用していると、血中カリウム値が低下してきます。

(以下3つはノボペンV用です)
ペンフィルN(中間型)NPH製剤
 これは不透明な製剤で、透明と乳白色とに分離しています。注射前に良く混ぜ混ぜします。
 注射後1.5時間位で効果が現れてきます。
 これはU型DMの人が状態により何れ導入するインスリンです。目的は疲れた膵臓を休息させる。
 又は 緩徐進行型(SPIDDM)Slowly Progressive IDDMと言い
 膵臓のインスリン分泌が徐々に低下する症状の場合で何れはT型DMとなります。
 ピークまでの時間:4〜12時間 効いている時間:約24時間

ペンフィルR(二相性)
 透明なインスリン製剤。注射後30分位で効果が現れてきます。
 一日3回食前30分前に打つ(これ危ないから使ってない低血糖ね、ある方のこと)
 ピークまでの時間:30分〜1.5時間 効いている時間:3〜5時間

ノボラピッド(超速効型)
 毎食事の直前に注射します。
 このインスリン使用中の方に食事中に低血糖起こした話を聞いたよ。(あぶね〜)
 ピークまでの時間:30分〜1.5時間 効いている時間:3〜5時間

モノダート注40(中間型) ペンフィルNとほぼ同じ物。供給元:デンマーク
 不透明な製剤で、透明と乳白色とに分離しています。注射前に良く混ぜ混ぜします。
 これは使い捨て注射器マイジェクターを使用する。
 ピークまでの時間:7〜15時間 効いている時間:20〜24時間

ランタス注カート300(持効型)供給元:フランス
 透明なインスリン製剤。
 発現:1〜2時間 ピークまでの時間:明らかなピーク無 効いている時間:約24時間
 他のインスリン製剤と違い低血糖を起こしやすいピーク時間帯が無く 1日1一回の注射で
 基礎インスリン分泌を再現してくれます。

インスリン製剤の注意。
 透析患者さんはインスリン製剤を多く使いすぎると いきなり低血糖を引き起こす。
なぜか?腎臓の働きが悪いので体内にインスリンがたまってしまうのです。


血糖値コントロール剤(経口血糖降下剤)
 低血糖、乳酸アドーシスをおこすことがあります。
スルホニル(SU)尿素系
 オイグルコン2.5(グリベンクラミド製剤)
 膵臓のβ細胞を刺激しインスリン分泌を促進させる作用を12時間以上持続する。
 グリミクロン(グリクラジド製剤)
 2型糖尿病に対しインスリン分泌と感受性を改善させる作用。また網膜症の悪化を抑制する。
 アマリール(グリメピリド製剤)
 膵臓のβ細胞を刺激しインスリン分泌を促進させる作用は程々ですが肝臓・筋肉での
 インスリン感受性を高め脂質代謝への好影響が期待される。

INSULIN抵抗性改善薬(チアゾリジン誘導体)
15&30mg(塩酸ピオグリタゾン製剤)  成人は30mg。朝食前または朝食後服用で24時間持続する。 ビグアナド(BG)系「グアニジン誘導体」  メルビン(塩酸メトホルミン製剤)  メデット(2002年7月認可)塩酸メトホルミン製剤  腸からの糖吸収、糖新生を抑制、糖の分解を促進する作用。  スルホニル系薬が効果不十分か あるいは副作用がある場合のみ使用される。 即効型食後血糖降下薬
30&90mg(テアグリニド製剤) 食前10分前以内に服用する。食後では効果が低下する。 2型糖尿病(インスリン非依存型)の方に処方される。 アミノ酸誘導体からなる、新しいタイプのインスリン分泌薬である。 服用基準は 空腹時血糖値120mg/dl以上、食後1〜2時間の値が200mg/dl以上である場合。
糖吸収阻害薬  このお薬の狙いはダイエット効果です。膵臓のβ細胞からのインスリン分泌促進作用は  ありませんが食後(特に炭水化物)の急激血糖値上昇を抑制し 日内血糖変動を小さく  することが出来る、他の2型DM薬と運動食事療法と併用すれば更に効果的!   グルコバイ(アカルボーズ製剤)  食事と同時に小腸に到達しないと効果が出ない薬。
  (ボグリボース製剤)『1994年9月承認』  食後過血糖改善薬(α−グルコシターゼ阻害薬)  二糖類水素酵素の働きを阻害し、小腸からの糖類の吸収を遅らせる作用。  D病@管理人が以前使っていた薬。  新聞記事に(ペイズン)  『この薬を服用中の糖尿病患者さん7人が劇症肝炎うち4人死亡』  1999年9月〜2003年1月迄に服用した30代〜80代までの方。  この薬を服用すると「お腹が張る」感じがあり あるDM系月刊誌では薬が効いている  効果と記事があるが異常なまでに「お腹が張る」場合は肝機能検査を受けた方が良いし  患者さんの食事療法にも問題があるように思える、製薬会社だけを責めるのはおかしい。  また 劇症肝炎はやがて腎不全を合併する危険性がある、これを「肝腎症候群」と言い  治療の難しい病気である。D病@管理人はこれで友人を失っている。
DM性末梢神経障害の薬       「アルドース還元酵素」  「ソルビトール脱水酵素」←処理が遅い            ↓            ↓           働き出す     一定量だけ果糖に変える            ↓            ↓    「ブドウ糖」→→→→→「ソルビトール」→→→→→「果 糖」      ↑           ↑           ↑    高血糖により増える      ↑        少量が尿酸となる           ブドウ糖が多いほど大量に作られる   こうして大量につくられたソルビトールが しびれ、疼痛などの自覚症状や   振動感異常、心拍変動異常、味覚異常など他、合併症を併発する。 アルドース還元酵素阻害薬  エパルレスタット製剤  キネダック  上記の説明の様に神経内ソルビトールの蓄積を抑制し改善を期待する薬。 DM性末梢神経障害治療薬  塩酸メキシレチン製剤  現在15種類あり(一日300mgを一日3回服用)  正常な神経伝達に影響を与えずに、自発性活動電位の発生を抑制し、鎮痛効果が確認されている。  御注意:ペースメーカー使用中の人、心不全を合併している人には使えません。

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