薬剤部


●何故薬は効くのでしょうね?
(薬)→(胃)→(小腸)→(肝臓)→(心臓)→(全身)→(肝臓)→(腎臓)→(排泄)
体内では薬(飲み薬)も食物もこの↑流れが基本です。
 効果の発揮は、細胞の受容体に作用します。刺激 反応を起こす作用薬(アゴニスト)があります。
その逆にホルモンや神経伝達物質の結合を妨害する拮抗薬(アンタゴニスト)があります。
 その他 体内化学反応を助ける酵素を阻害する薬、電解物質が通過する細胞の窓イオンチャンネル作用薬など。
注射、点滴、軟膏などは↓
(薬)→(皮膚)→(血管)→(肝臓)→(心臓)→(全身)→(肝臓)→(腎臓)→(排泄)
 薬は腎臓に負担がかかりますよ、抗生剤を服用中に尿蛋白が検出されることもあります。

●飲み方、使い方色々
※飲み薬 錠剤でも飲まない舌下剤、バッカル剤など、軟膏や貼り薬は自己解釈して量を間違えたりします。

☆飲み薬は水で服用することが基本である。一部の血圧薬、睡眠薬、高脂血症などの薬はグレープフルーツと
(ジュース含む)一緒に服用すると小腸の薬物代謝酵素の働きが阻害され結果 薬の効きが遅れ血液中の薬の
濃度が異常に上昇し 薬が効きすぎる事がある。特にカルシウム拮抗剤を服用している方は禁物です。

☆一部の薬ですがカルシウムや脂肪を多く含むヨーグルト、牛乳などとの関係は、腸で溶ける便秘薬は中性の
腸内で溶けるのですが 牛乳の影響により通常酸性の胃の中が中性になり胃に中で溶けてしまい 結果胃が
荒れたり、腸からの吸収が遅れ効果が弱まる、抗真菌薬は脂肪分に溶ける性質があり 吸収が促進され 薬が
効きすぎてしまう。抗菌薬はカルシウムと結合し吸収が低下し効きが弱まる。

☆炭酸飲料との関係は、炭酸ガスの影響により飲み物は酸性になり、一部の解熱鎮痛薬は吸収が低下し薬の
効きが弱まる。

☆以前、緑茶は薬の鉄分の吸収が弱まるので「ダメ」と言われていたが・・・。タンニンと鉄が結合し吸収が
悪くなる為ですが 服用量全体からみるとごくわずかである事が 様々な臨床試験から明らかになった。
 ★まとめ★
 緑茶・・・・○ グレープフルーツ(ジュース含む)・・・・× ヨーグルト・・・・×
 牛乳・・・・× 飲料水(ぬるま湯、天然水など)・・・・・◎ 炭酸飲料・・・・・×

気をつけて薬を服用する人
 1.妊婦さん、妊娠の可能性のある方、授乳中の方
   薬によっては安全性が確立していませんので 主治医とよく相談しましょう。
 2.お子さん
 3.お年寄り
 4.アレルギー体質の方
   10人に1〜2人の割合で特別な過敏な反応を示します。すぐに医師に告げ検査を受ける。

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