消化器科


●「沈黙の臓器」肝臓

 休む事無く、1日中働く肝臓は脳とならんで大きな臓器
 成人男性1.0〜1.5kg 成人女性0.9〜1.3kg

糖質代謝
 「ブドウ糖」→「グリコーゲン」→「蓄える」→必要が生じるとブドウ糖へ合成し供給する。
 五炭糖、フルクトースなども肝臓が代謝を行う。

たんぱく質代謝 
 たんぱく質は膵液によってアミノ酸になり、肝臓へ、アミノ酸から血漿たんぱく(主にアルブミン、血液凝固
 に関係したたんぱく)を合成し、体に利用できる形につくりかえる。

  「たんぱく質」→「吸収されアミノ酸になる」←→「体タンパク質」
               ↓  ↓
               ↓  ↓  「尿素サイクル」
               ↓  →「アミノ酸窒素」→「尿素へ」
               ↓
          「血管内 アミノ酸」
               ↓
          「アミノ酸炭素骨格」
           ↓  ↓   ↓
           ↓  ↓ 「ケトン体」
           ↓ 「糖」
         「脂 質」↓
           ↓  ↓
      「炭酸ガス・水・エネルギー」←「TACサイクル」

脂質代謝 
 胆汁により脂肪酸、グリセロール、グリセリドの3つに分解された脂肪は肝臓に送られ、コレステロールと
 リン脂質に合成し、供給する。脂肪酸を酸化し水と二酸化炭素に分解します。
 内分泌では、低比重リポたんぱく(LDL)が肝臓から血液中に出て、色々な老廃物を吸着し高比重リポ
 たんぱく(HDL)となり肝臓に戻り代謝される。

その他の代謝
 ビタミン類を貯蔵したり、活性化します。
 副腎皮質ホルモンのコチゾール、性ホルモンのエストロゲンなどのホルモン代謝もしています。

解毒機能 
 薬剤や毒物は、肝臓で処理され、胆汁中に排泄されたり、尿といっしょに体外へ排泄されます。

アルコール分解(解毒)行程
 (アルコール)→→→(アセトアルデヒド)→→→(酢酸)→更に分解→(二酸化炭素と水)→(排泄)
         ↑            ↑
        分解           分解      
         ↑            ↑
   (アルコール脱水酵素) (アセトアルデヒド脱水素酵素)

アルコール過剰摂取の場合は
      (小腸から吸収・脂肪組織からの運搬)
              ↓
(中性脂肪)←合成促進←(脂肪酸)→分解抑制→(アセチルCoA)→(二酸化炭素)
                           ↓
               (更に大量飲酒)(アルコール性肝炎)
                  ↓        ↓
                (肝繊維症)→→→(肝硬変)
  ↑中性脂肪が上昇することも分かるでしょう

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