血液の話


代謝系検査 
コレステロールの働きについて
 細胞膜の材料、各種ホルモンの原料、胆汁酸(脂肪分の消化吸収を助ける消化液)の原料。
 総コレステロールが高めな場合、各分布状態を調べる検査をし、悪玉トランスに片寄る場合が
 最も多く この状態を放置しておくと やがて慢性腎不全に進行しやすくなるデータがあります。
 また、突然死の原因にもなります。
HDL(善玉)コレステロールの増やし方
 毎日の運動で筋力をつける。筋肉量が増えると悪玉コレステロールが下がり善玉コレステロール
 が上がります。筋肉は「第二の心臓」といわれます。筋肉量が増えると循環動態に与える影響が
 少なくなります。
 透析患者さんの透析中の血圧変動トラブルの解決にも役立ちます。

コレステロールの分画(泳動像)グラフ 

「コレステロールは数値だけではなく電気泳動検査をします」 @HDL  高比重脂肪蛋白(善玉コレステロール)  基準値:22〜47% ALDL  低比重脂肪蛋白(悪玉コレステロール)  基準値:46〜68% BMIDBAND  ミドバンドの解説  レムナントリポ蛋白であって カイロミクロンレムナント、IDL、RLP、ミドバンドなど  変性LDLが含まれているものが代表的。  グラフ参照LDLとVLDLの間Bですがこのグラフは正常といえるでしょう。  これが小さなピーク(高い)を確認でき高値である人は虚血性心筋梗塞の発症頻度が  2倍高いことが示される、コレステロールとは別の危険因子である。  (IDL:レムナント脂肪蛋白) CVLDL  超低比重脂肪蛋白  基準値:3〜19%
総コレステロール(TC、T−Cho)  正常値120〜220mg/dl  (お子さんの場合は120以下でも心配なし、60〜90が標準的です)  脂肪酸と結びついたエステル型、結びつかない遊離型を合わせて総コレステロールと呼ぶ。  高値・・・動脈硬化、糖尿病、心筋梗塞、甲状腺機能低下症、脂肪肝などで       さまざまな病気の発症・進行が早まります。  低値・・・肝臓病(合成量が減る)、栄養失調などです。 HDL(善玉)コレステロール(HDL−C、高比重リポたんぱく)  男 40〜60mg/dl  女 50〜70mg/dl  低値・・・動脈硬化の発症・進行が早まります。       原因としては中性脂肪(TG)分解低下とされることが解ってきた。  高値・・・80mg/dl以上の人は動脈硬化の合併症(心筋梗塞、脳梗塞)が起こりに       くく平均寿命より長生きする人が多いと言われていますヽ(´o`)ノ。       動脈内壁に付着したLDL(悪玉)を取り除きます。 LDL(悪玉)コレステロール(LDL−C、低比重リポたんぱく)  70〜139mg/dl  高値・・・動脈内壁に付着し動脈硬化に促進的に作用。       修飾LDL マクロファージに取り込まれるリポ蛋白であり、糖化LDLで       高血糖に依存したLDLは酸化を受けやすくなる。  低値・・・肝臓で生産される為 低すぎる場合、肝機能検査を受けた方が良いかもしれません。 中性脂肪(TG、トリグリセリド)   50〜140mg/dl  高値・・・高脂血症の1種 動脈硬化の合併症(心筋梗塞、脳梗塞)が起こりやすくなります。       アルコール、糖質、は体内で中性脂肪になります。       そして高血糖状態では肝臓でVLDL生産亢進となり、インスリン作用不足により       血中リポ蛋白リパーゼ低下による分解低下が原因とされる。  中性脂肪は、一部エネルギー源として使われますが大部分は脂肪組織に蓄えられます。デブに  なるのです。太股やお腹に皮下脂肪として、内臓のまわりなどにも、減らすには長時間の労働や  運動でエネルギーとして使えば減ります。  エネルギーとして使われる場合は遊離脂肪酸に変えられます。 尿酸 (UA、Ur)  男 3.5〜6.5mg/dL  女 3.0〜5.5mg/dL  高値・・・腎機能が衰える病気の腎炎、痛風、腎不全、多発性嚢胞腎、悪性高血圧、       尿酸量が過剰になる病気の白血病、骨髄腫、溶血性貧血、「糖尿病」。  低値・・・ウイルシン病、糖尿病性腎症、アルコール性肝障害などです。   息切れしない適度な有酸素運動により尿酸コントロールが可能。運動すると   アデノシン三リン酸(高エネルギーを出すATP)に再生され尿酸になりません。  ※尿酸値が上がる原因であるプリン体を多く含む食材は以下  にぼし、牛肉、ひらめ、貝類、かつおぶし、レバー、たらこ、ビール、豚肉、にしん、です。 あん肝、白子など、珍味系にはプリン体が多いです、食べたいならば、野菜や海藻と一緒に摂ってね。  なぜなら食物繊維には尿酸を溶かす働きがあるからです。  アルコールは醸造酒よりも蒸留酒をね。以下プリン体含有量  ビール大瓶1本・・・32.4mg 日本酒1合・・・22.2mg  ワイングラス1杯・・・0.5mg ウイスキーシングル1杯・・・0.04mg  Dの好きな焼酎お湯わり1杯・・・0.03mg プリン体とは旨味のもとよ。 CK(CPR)(クレアチンキナーゼ)  男:40〜200UI/l  女:30〜11.2UI/l(比色法)

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