血液の話


糖尿病検査
 1999年5月から「1型糖尿病」「2型糖尿病」の名称と分類に統一されています。

血糖値(BS)(血中ブドウ糖(グルコース)値)
 空腹時65〜110mg/dL  食後2時間140mg/dl以下
 高血糖症(糖尿病)の検査基準になります。

インスリン(IRI) 
 空腹時5〜15μU/ml(測定は免疫学的方法)
 インスリン抵抗性指標"HOMA指標"について
 HOMA-IRは正常者平均1、2以上はインスリン抵抗性ありと診断する。

HbA1c(糖化ヘモグロビン) 4.3〜5.8% 
 HbA1 5〜8%
 ブドウ糖と結びついているもにをグリコヘモグロビン(HbA1c)といいます。
 3ヶ月前の血糖の状態が分かる。
 HbA1a、HbA1b、HbA1c、血糖の状態に応じて増減するのは主に
 HbA1cなので、検査に使えわれます。
 HbA1cから空腹時血糖値を計算してみましょう。

血中フルクトサミン 過去1〜2週間の血糖値の平均値がわかります。
 220〜300μmol/L(正常値)


血液一般検査
 赤血球(Hb)の生まれ方(寿命120日)
(骨髄)→(血球芽細胞)→(血球系前駆細胞)→(マクロファージが核を取り込む)→(赤血球)
 寿命のつきた赤血球は、脾臓で壊されピリルビンなどにつくり変えられ、血流により肝臓に運ばれ、
 肝細胞で抱合を受け、胆汁中に排泄される。

赤血球(RBC)寿命は約4ヶ月です
 肺で酸素を受け取り全身の細胞に送り届け、不要になった炭酸ガスを肺まで運びます。
 高値・・・骨髄腫瘍、ホルモン異常、血中脂肪増、糖尿病、血栓症 多血症など。
 低値・・・鉄欠乏性貧血、胃潰瘍、子宮筋腫、ダイエットによる栄養不足、造血機能低下
      運動不足(息切れしませんか?心臓の酸欠状態です)など。
 男:400〜550万個/mu
 女:350〜450万個/mu

HbとHtは赤血球(RBC)の増減で値が上下します。
ヘモグロビン(血色素、Hb)
 男:13〜17g/dl
 女:12〜15g/dl
 「透析患者目標値 9.0〜10.0mg/dL」
ヘマトクリット(Ht)
 男:39〜50%
 女:36〜45%
 「透析患者目標値 30%」
 低値・・・貧血
 高値・・・多血症が疑われます。

赤血球恒数
MCV  82〜99fl
 低値・・・小球性貧血(鉄欠乏性貧血、タラセミアなど)
 高値・・・大球性貧血(悪性貧血、葉酸欠乏性貧血など)
MCH  29〜35pg
 低値・・・低色素性貧血(鉄欠乏性貧血など)
 高値・・・悪性貧血、再生不良性貧血、肝臓疾患などの疑い。
MCHC 32〜36%
 上と照らし合わせまして これが正常ならば悪性貧血、葉酸欠乏性貧血などが疑われる。

綱赤血球(赤血球が失われた時増加)
 2〜18%

白血球数(WBC)
 高値・・・細菌などの感染症、心筋梗塞、腎不全、2万個以上では 白血病、肺血症など。
 低値・・・再生不良性貧血、白血病、脾臓機能亢進症、ウィルス感染症、膠原病、腸チフス。
 4000〜9000個/o3
白血球の生まれ方
(骨髄)→(多能性肝細胞)→(血球系前駆細胞)→(白血球中の顆粒球へ)→(マクロファージ)
        ↓
     (リンパ球系前駆細胞)→(リンパ球 BとT細胞へ)

血液像(白血球分画)
  白血球の各分布状態を調べ診断の手がかり(おおよその推測)にします。
 好中球(Neutr)  40〜60%
  増加・・・腎不全、心筋梗塞、白血病、胆嚢炎、胃腸炎、肺炎、骨髄腫など
  減少・・・結核、腸チフス、再生不良性貧血、急性白血病など
 好酸球(Eosino) 1〜5%
  増加・・・薬剤アレルギー、蕁麻疹、各種寄生虫病など
 好塩基球(B)     0〜1%
 単球(Mono)    4〜10%
  増加・・・はしか、溶蓮菌感染症など
 リンパ球(Lympho)30〜45%
  増加・・・梅毒、バセドウ病、結核、百日ぜきなど
  減少・・・ガン、白血病、悪性リンパ腫、結核性リンパ節炎など

血小板数(PLAT,PL)
 低値・・・再生不良性貧血、白血病、脾臓機能亢進症、薬剤アレルギー、肝臓病など。
 高値・・・多血症、白血病、骨髄線維種など。
 20〜40万個/mu

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