絵をクイックして
[からだの声を聞いてみよう!
毎日の体調の変化を手軽に知る目安となるのが、心拍数と自覚症状のチェッ
クです。続けていくうちに自分の体調の変化に気づきやすくなってきます。
健康状態にあわせてウォーキングの強度を調節することは、より安全に継続
的なウォーキングを実践していくための重要ポイントです。
<毎日の健康チェック方法>
●起床時とウォーキングの前後に心拍数を測る
一般的に健康な人の安静時(からだを動かさず、じっとした状態)の心拍
数は60〜85拍/分くらいと言われています。
起床時の心拍数はその日の体調を知る目安になるので、異常(心拍数が非
常に多い・少ない・脈拍のリズムが乱れている等)を感じたら、その日は
ウォーキングを休みましょう。
『一般的な心拍数の測り方』
1.
からだを安静にした状態で心拍数を測ります。まず、左手首の内側にあ
る動脈(親指の下を手首までおりた位置)に、右手の人差し指と中指を当
てます。
2. 時計を見ながら、脈がドクドクと打つ回数を15秒間測ります。
3.
測った回数を4倍した数値が、心拍数になります。
●ウォーキングを始める前に自覚症状のチェックを行う
次のように自問自答する形で、歩く前の自分の健康状態を確認し、その結
果によって、ウォーキングの強度を調節してください。
『確認事項』
・今の体調は?(良い
どちらとも言えない 悪い)
・前日は良く眠れたか?(良く眠れた どちらとも言えない 睡眠不足)
・朝食は摂ったか?(摂った 少しだけ摂った
摂っていない)
・全身にだるさはあるか?(ない 少しある ある)
・熱っぽさや頭痛は?(ない ある)
・吐き気やめまいは?(ない
ある)
・心臓がドキドキする感じは?(ない ある)
・前日のアルコールは?(残っていない 少し残っている
二日酔い)
ウォーキングはゆとりを持って楽しみながら歩くことが第一。体調の悪い日
や疲労がたまっている時は、体調が整うまでウォーキングは休みましょう。
体調が回復してきたら、ゆっくりした速度での軽いウォーキングであれば、
様子を見ながら始められます。
毎日の健康チェックでからだの声を聞くよう心がけ、安全なウォーキングを
楽しみましょう!
<正しい水分補給のポイント>
ウォーキング時の水分補給には、水温10度前後の少し冷たいと感じる温度の
飲料がおすすめです。冷たさで胃が適度に刺激され活発に働くようになり、
からだが効率良く水分を吸収できます。ただし、冷たい飲み物がからだに合
わないという人もいるでしょうから、自分の好みに合うものを見つけていく
ことが大切です。
歩いている途中で水分補給をするのはもちろん、ウォーキングの前後も適量
を補給するように心がけましょう。
水分補給を行うタイミングとそれぞれの飲み方は次の通りです。
●ウォーキング前(歩き始める30〜60分前)
└
コップ1〜2杯(300〜500ml)
・ がぶ飲みはしない、たくさん飲み過ぎない
・
ゆっくりと飲む
●ウォーキング中(15〜20分間隔など定期的に補給する)
└
コップ1杯分(約200ml)を、何回かに分ける
・ 喉が渇く前に飲む
・ 一気にたくさん飲みすぎない
・ 口に含んで、噛むようにして飲むと良い
●ウォーキング後(歩き終わった直後から就寝前までに補給する)
└
発汗などによる体重減少分を補える量
・ がぶ飲みはしない
・
数回に分けて、時間をかけて、ゆっくり飲んでいく
<ウォーキングに適した飲料>
●ミネラルウォーター:
水分だけでなく、カルシウムなどのミネラルも補給できます。
●スポーツドリンク:
エネルギー代謝に必要な糖分や塩分の補給ができます。ただし、糖分が多
すぎるものはカロリーオーバーの原因になるので注意が必要。購入時にカ
ロリーなどの表示も確認しておきましょう。
正しい水分補給のタイミングを知っていると安心です。特にウォーキング中
は、時間を決めて喉が渇く前に飲むよう習慣づけると良いですね。
<呼吸方法をチェックしよう!>
普段何気なく行っている呼吸ですが、呼吸は血液の循環を良くし、からだの
働きを活性化してくれます。仕事中や勉強の合間に深呼吸するだけでも、
頭が冴え集中力が高まると言われています。
スポーツ中の呼吸もとても大切です。運動中に疲れてくると吸うことよりも、
吐くことの方が多くなり、体力の消耗が増してしまいます。意識的に空気を
取り入れることが重要です。
普段のウォーキングにも、適した呼吸方法を取り入れ、ステップアップを
はかりましょう。
<腹式呼吸を心がける>
呼吸方法には「胸式呼吸」と「腹式呼吸」の2つが挙げられます。一般的に
普段の生活の中で「胸式呼吸」は女性に多く、男性は「腹式呼吸」が多いと
言われています。「腹式呼吸」の方がたくさんの空気を取り込みやすいのが
特徴です。
ウォーキングのように酸素を取り入れながら行う有酸素運動には「腹式呼吸」
が適しています。血液の循環を良くすることで、多くの脂肪を燃焼させやす
くしてくれます。
●普通の速度のウォーキング
・
4歩で1呼吸
・ 1歩ずつ「吸う、吸う、吐く、吐く」を繰り返す。
●エクササイズウォーキング
・ 8歩で1呼吸
・
1歩ずつ「吸う、吸う、吸う、吸う、吐く、吐く、吐く、吐く」を繰り返す。
上記のように歩く速さによって呼吸のタイミングを調整すると、より効率よ
く呼吸していくことができます。ぜひ、効果的な呼吸方法を身につけてくだ
さい。