夜になる前の紫の空ばかり眺めていたよ
何かが降りてきそうな月の光
流れたのはただの終わりある光で
だけど悲しいとは思わない
そんな風に想えば、なくなってしまうから
 
夜見た夢は朝には忘れてしまう
憶えていたら現実になってしまうから
私は忘れようと必死になっている
ずっと眠らなければ
夢は現実にはならないから
どれだけの夜がきても
傍にあった望遠鏡を覗いていた
遠くにあったのにね
こんなにも近くなるなんて
思いもしなかったから後のことなんて考えなかったよ
望むことは一つだけだったから
 
世界は広いのにこれだけで悩んでいるなんて
いつも夜明けを見てしまえるぐらい起きていて
それでも答えは見つからない
ただ時間は過ぎていくけど
 
どこにいくんだろうね
ゆっくりと流れる時なんてないのに
まるで誰もいない世界みたいに孤独で
摩擦はなくなっていくだけ
私は日増しに星を眺める時間が多くなって
消えていく光を想って泣いた
明日にはまたどこかで消えるのに
 
私は星を見て
淡い夕闇の中で微かに光った
だから、明日会おうなんて言わないで