しまっていた感情 閉ざしていた心
ゆるやかに曲がった道を歩いている僕
変わることはなかった、あの日のまま
読めない漢字で書かれた派手な看板
今も営業している店
何もない日なんてなかった
わかっていたのに刺激を求めていた
音楽に合わせて歌っても、誰も耳を澄まさない
まわりは見ないで前だけ向いてる
街の中はどこもぼんやりとしていたけれど
僕はここに生まれたのだから
人はかわって
街はかわらない
裏道を通ればそこは
懐かしい匂いのする思い出
悲しい時は走っていって
大好きなバラード聞きながら駆け抜けた
高音の掠れた声が優しくて
涙だけは流れていた
もうずっと昔から変わらない風景
白くて太った猫も
階段に座ってこっちを見てるおばあさんも
何も知らないふりで
いつかは涸れる涙を吹き飛ばして
明日のために歌おう
草の香りがする風と一緒に
今日は可笑しなふり
笑いながらこの道を走ろう
 
明日は風を感じて歩けるから