一緒にいられないこと知っていました。
どこで転んだって見られていないことわかっていました。
だけど知ってほしかった。
私がここにいること、
生きているとこ見てほしかった。
私はここにいてもいいですか?
 
街を歩いていても私は俯きがちで、
隣りにいるあの子は明るく前を向いてる。
自分が嫌いだったから
道の端をいつも歩いていた。
私を見てほしいのと同じぐらい
醜い私を見られたくなかった。
 
真っ黒な服が好きで、
暑そうだと言われてたけど
黒は誰にでも合う色だから
目立ちたくない私は同じ服ばかり着てる。
一緒に歩いてくれますか?
誰か、
私の隣りで笑ってくれますか?
 
私は独り、
あの子も1人、
だけど何かが違う
同じひとりきりなのに、
私は誰かに笑えない。
誰かを好きになれない。
 
何でも信じていた時もありました。
自分を信じられなくなった時、
人を信じることもやめました。
頭は軽くなったけれど
心はいつまでも重いまま。
誰かを信じたい
誰かに信じられたい
誰も私を好きになってくれない。
 
嫌いな部分は隠していました。
大嫌いな顔も
綺麗じゃない身体も
素直じゃない心も、
そうすれば人と話せるから
そうすれば少しだけ自信が持てるから
独りきりでも悲しくないように
いつだって独りでいました。
淋しくなんかないように
真っ黒な服で顔を隠していました。
誰の顔も見ないように
人が笑っているところを見ないように
だけど
どうしてこんなに悲しいんだろう?