春が、きたから
碧い水の中に沈んでいたよ
耳は塞がれて、何も聞こえない
それでも
感じるのは遠い月日と。
 
行為の意味を探した
辛くはない、哀しくはない
何の想いも生まれない
以前視たデジャヴのよう
ただ私だけが知っている
 
冷たかったから
奥までゆきたい
暖かかったから
これ程にも懐かしいんだね
なくしてしまったから
愛おしいんだね
 
嗤う声が聞こえた
最期だった
あの、沈む前は
もう情景さえも思い出せない