失いたくない色がある
儚く咲くそれ
落ちる度に踏まれ
黒くなってもなお
気高さを失わない
大きくはないのに
凛とした命
 
こう言えば笑うだろうか
永遠とは
風に舞い散るその中にあると
地に足を着くなと
いつも願っている
 
この風がやめば
もう春も終わるだろう