再生
 
 
 
反射した窓
風景歪んだら
此処から走る列車
線路もないのに真っ直ぐ走るよ
見えなくなる
目を閉じたら
視界が広がって
同じ形なのにひとつひとつ違って見えた
 
呼び声高くして
雑音に掻き消されないで
私を見つけたら
初めてみたいに笑って。
 
続く光の高架線
一瞬だけなら光の筋
瞬きしたら消えた
横目で追って後悔したくない
目隠しして
暗闇にひとり
何も見えない
孤独と不安だけ浸透していく
 
誰かを信じたら
違う誰かが信じられない
何かを無くしたら
ひらいた手のひらに鍵
誰のものにもならない
誰かと一緒にはなれない
出来ないことはないのに、
やらないことが増えていく
怠惰
違う、
誰かが否定した