残ったものは行き場のないもどかしい感情だけ
わかっていたのに何も伝えられないまま時は過ぎて
触れたものすべてに口づけしていたよ
素通りするあなたを想って泣いてた
 
見ているだけの心
いちばん傍にいたいと願った
最初から知っていたことは
時間が傷を拡げていく
 
幸せだった
あなたの存在だけ
居場所はなくても
一瞬だけ立ち止まれるから
歩き出したらまた探せばいい
それが永遠だと思ってたよ
 
戻らないのは時間だけじゃなくて
学習してしまった心
信じられなくなった大人
嘘ばかりの口先
望んでいたものは
ひとつも握れないまま
 
消失の先にあったもの
なくしてしまったもの
戻りたいと願う心
今だけは
誰もいないこの場所
あなたへの想いを振動させて
人を信じた王様みたいに
騙されても
もういちどだけ何か信じさせて