願い事
 
 
 
求める言葉は鏡となるので
願いごと、
1度だけ言葉にして唱える
膝を抱えた少女が独り、
いつもよりも小さめの声、呟いた
膝に顔を埋めたままで
願いごとが叶うことなんて信じてない、
けれど信じたいんだ
だからそっと、何処かで聞いてる誰かに向かって。
 
朝の挨拶は決まっているのに
お別れの挨拶が決まってないんだ
キミを目の前にして
「またね」言いたいのに
いつだって「じゃあ」
また会いたいって思うのに
次に繋がる言葉が言えない
欲しいのは自信
欲しいのは勇気
でもそんな大層な願いごとはしないよ
ただ、笑って挨拶がしたいんだ
笑って、
出来れば返して、
それだけで嬉しいんだ
 
今日は少し笑って、
出来れば返して貰って、
そんな毎日が
続くといいね。