拓かれた空に雲が流れ込んだ
何もない状態のまま切り刻んだ
思い描いた色は出なくて、
代わりに誰かが「痛い」と叫んだ
 
知っている人を探していた日
そこにいたのは名も知らない人
微笑んでくれたから近づいたのに、
心には棘が刺さったよう
「痛い」なんて言えない。
 
誰か叫んで。
声を届かせて
生きている証を見せて。
 
こんなにも繋がっているのに。
深く穿っても
心だけは閉じこめたまま
同じモノ、
同じなのに。
自分だけはさらけ出せないの
言葉では足りない、
身体なんかいらない、
「痛い」と叫んで。
キミの姿をおしえて
声が聞きたい。
叫んで。
おしえて。
 
名前を呼んでよ。