淋しかったなら手をつないで。
隣りにいてくれるキミにそっと微笑って、
微かに触れた指先があたたかい
心はいつだって同じ方向で、
同じ形同じ音、
キミとボクに違いなんてないから、
だから、
同じように笑って。
 
指を繋がななくても
マニキュアが剥がれていくように
当たり前のことだと思ってた。
「いつでもできること」
いつかはできなくなること。
考えるには、まだ時間は浅かった。
だって、
この瞬間がなくなるなんて、
この時が終わるなんて、
こんなに素敵なのに、
こんなに愛おしいのに。
 
焼き付いて離れない映像。
昔なのか今なのかさえ知らない。
ただひとつ言えること、
キミは背中を向けたままで。
振り返りもしないまま。
遠く、遠く。
 
次に目覚めたなら。