夢現の中で言葉は繰り返された
私は腹を痛めずに
最愛の神を手に入れる
あの一番輝く星が頂上へ昇る頃
 
愛する人はいた
彼は言葉を噛み締めて
これは意志だと歓喜した
星はあと少しで
腹も膨れず子供は生まれる
そして何もなかったように
また旅をすればいいと
 
これは神の子だと言われた
これは私の子だと言う
もう少しであの星は世界を隠す闇となる
驢馬は嘶き梟が啼いた
誰の祝福も与えられずに
けれどすべての祝福を受けた
この日に私は消える
 
夜の闇が攫う
泣きもしない子供
星だけは煌々と
それに名前はつけられない
いらなくなんかない
愛してなんかいない
けれど
これ程愛おしいのに
 
人々は囁き合い
賢者は子供を連れてゆく
それは私の子だと言うのに
後は星だけが残った