長く歌っていなかったうたが
今はこんなにも痛い
そこにいたはずの彼はもういない
そばにいたはずの夢たちはもうない
全部をなくした後に気が付いても
短い生涯のように
手は
届きはしない
だから今度はなくさないように
零さないように、布を広げるように歌う。
人は忘れてしまうもの
曖昧で不確かな存在だけど
それでも愛おしいと赦してしまうのは
あなたと同じものだから
飛んだ姿が見えた
私は今回も助けられなくて
羽が生える瞬間を見ていた
あなたはこんなにもキレイ
たまになくしてしまう言葉の欠片
思い出せなくなっても
あなたがいてくれたら
ずっと歌っていられるから
そこにあったものは