まわるたびにひらりと舞う
白い脚がうっとりと動く
誰もがあなたに目を奪われる
 
手をのばすたびに自分の限界を知る
何と醜い日に焼けた肌
わたしは柱の影からあなたを見るだけ
 
長い黒髪が笑うように膨らんだ
飾りがシャランと鳴った
細い首がそっと傾けられ
少しだけあなたはわたしに目をくれた
そのまま何にもなかったように
背筋を伸ばしながら羽のような跳躍
あなたは一番美しい人
 
今はまだ届かない
どれだけの時が過ぎようと
わたしはこの場を離れられない
あなたが一番よく見える
けれどあなたに届きはしない
目の前にある扉を開けたのなら
少しは近づけるのかもしれないけど
あなたは誰にも触れられない
ただ、踊っていて