匂いがしたのなら、そこにいるのはキミだろう
もう何年も隣りにいるような気がするから
思わずボクも同じ匂いになるとこだった
駆け抜ければ、
そんなに長い間じゃなかった
ゆっくり歩いていたら
あとどれだけの時間を過ごせただろう
夢であればいい、
そこにキミはいないね
目を閉じてまた開けば
目の前にいるのは違う誰か
 
時々は見つめていて
それは瞬きするように
一瞬だけでもいいから
火をつけて。
身体全部燃えるぐらいの愛情を与えて
夜になったら紛れるぐらいの
隙間もない愛情をひとりにだけ与えて
それがボクであればいいけれど
そうじゃなくても、
キミだけはたったひとりだけを愛して
 
一瞬だけ見えたキミの心
次なんて言葉は必要ないけれど
それまでボクはここに座って
落下してゆくキミを見上げて待ってるよ
ひとつ、流れた
もうひとつ、流れる
キミが塵なんて嘘だろう
こんなにも、たったひととき、
あんなにも輝いていたのに
 
堕ちた。