箱庭
 
 
夢の中で交わそう
手と手は握れないけれど
もっと強く、
きつく、眠りから醒めるまで
 
現実の真実なんて一握り
信じなければすべて嘘
こんな世界で
あなたは何をおしえてくれるの
冗談も通じない真面目な人、
少しでも笑ってくれるのなら
 
羽根を拾おう
掻き集めて白い羽根、飛ばそう
どれか空に舞ったなら
ひとつぐらいは嘘を信じてもいいよ
そうやって人は壁を創っていくもの
綺麗な声で啼いて、落とした羽根の痛み知らずに、
流した血の味もわからずに
あの鳥はいいねと言う残酷さ
知らないのなら仕方ないと
あれは誰が言ったの
 
ぱさぱさと堕ちるガラクタ
夢はいつか醒めるもの
それでも生きていればいいね
開けた窓、
番の二羽
飛んでいった。