暑くもない日はどこか不安定で居場所を求めてる
存在を確かめたくて頭から被った蜂蜜を掻き回してみる
ベトベトになった皮膚とか
噎せ返るような濃厚な香りが
生きてるんだと、感じさせてくれるから
 
何をしたいのかもわからなくて
どうしたらいいのかもわからなくて
でも、誰にもこんなこと聞けないから
独りきりでベッドに蹲るよ
何にもくれないのなら
最初からなければいいのに
 
知らないことは幸せだから
知ってることは悲しいこと
ただ日々を歩いていれば
いつかはどこかに辿り着くのかな
それでも、
知らないふりをしなければいけないことほど
寂しいことはないけど
それでも諦められないのは
もっと嫌なのに、好き。
 
道には花が咲いていました
花には沢山の蜜蜂が留まって
こんなにも必要とされているのに
季節が過ぎれば枯れてしまうんだね
そんな簡単なことも知らないで
どこにも行けずに立ち止まってしまう
どうしていいのかわからないから
 
感情は蜂蜜みたいで
気まぐれに頭の中に浸透してゆく
手について離れないの
匂いがずっと残っているの
どこへでも行けたのに
もうどこにも行けない
私は不幸せで
けれど世界で一番幸せ
もうどこにも行く必要はないから
探す必要はないから