真っ直ぐのびる線路の終点知った日、
あたしは奇跡なんてないと思った。
行き止まりなんかに興味はないから、
永遠を探してたのに
線路という枠を越える物語みたいに
どこにでも続く道を歩きたかった。
 
誰かがしゃがみこんでいる
青い鳥は風切り羽を毟られて
飛べなくなった空を眺めてる
なくなってしまった世界
取り戻すことはもうできないのなら
いっそ忘れてしまおうか。
 
血の流れみたいな雲が動いて
その下で大道芸人は片付けをしている
それを見た最後のお客は
くだらないと大笑い。
それでも戯けて笑ってる
あの人には世界は必要みたい。
 
草を毟りながら座った芝生も
ビルの工事でなくなってしまう
風を受けて眠った夜もあったのに
終わりはこんなにもあっけない。
居場所なんて最初からなかった
明日の夜なんて夢見れないよ、
今日だって眠れるかわからないのに
サンダル履いて歩きまわった
線路はずっと往復するけれど
あたしは元に戻れない
でも
終わりはまだこないの。