童話
お姫様のいる世界、王子様のいる世界
王様のいる世界、女王様のいる世界
小人のいる世界、オオカミのいる世界
魔女のいる世界、キミがいるこの世。
迷った時にはコンパスで針路を決めるよ
魔物のいる道だっていいよ、キミが待っているなら
だからどうかこの暗い道を月明かりで照らして。
怖いと思う時もあるよ、悲しいと思う時もある
嬉しい時もあるよ、怒りたい時もある
笑う時もあるよ、キミが一緒なら。
僕にとってキミの存在がすべて
キミがいるのならここにいたいよ
その日を笑って過ごすぐらいなら、悲しい日を選ぶよ
キミと同じ道を歩くよ
キミの剣となって、キミの盾となって
僕がキミのすべてとなるよ
だから僕の進む道を少しだけ空けていて
いつでも僕がキミの隣りに歩けるように。
お菓子の家に価値はないから、お城にいくよ
だけど白いお城はただの紙切れだから
小さな炎だけで一瞬に燃えて尽きてしまう
キミだけは真実じゃないように
キミだけは物語に登場しないように
僕はこの扉を閉じるよ。