大津
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『東海道五十三次之図』 大津
大津
大津宿は、慶長7年(1602)大津陣屋が置かれて宿場になった。宿場町としてのみならず、 琵琶湖を行きかう物資が集散する港町としても栄え、東海道五十三次の中でも最大の宿場であった。 逢坂の関を越えると山城国に入るが、この入り口に走井があり、泉が湧き出していた。 この図の題名は「走井茶屋」。清水がこんこんと湧き出している泉、この水で喉を潤したり、 名物の走井餅が焼けるのを待つ旅人など、走井茶屋の様子を描いている。走井餅は今も大津の代表的な名菓になっている。