土山
土山
『東海道五十三次之図』 土山
土山
土山宿は、西に向かう旅人が鈴鹿峠を越え近江国に入ると最初に迎える宿場で、「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」と 馬子唄にも謡われるほど雨が多い所である。 この図の題名は「春之雨」。雨が降り続く田村神社の前の田村川に架かる田村橋を渡る大名行列を描いている。 なお、古来鈴鹿峠は山賊が多く、この峠で山賊(鬼)を退治したといわれる坂上田村麻呂が田村神社に祀られている。