鳴海
鳴海
『東海道五十三次之図』 鳴海
鳴海
鳴海宿は、尾張国の2つの宿の一つで、有松絞り(または鳴海絞り)が有名であった。 有松絞りは、紺を使った特有の染め方で浴衣や手拭などに用いられ、尾張藩の特産品と して保護・推奨された。 多くの旅人が故郷へのお土産に買い求め、特に女性に人気で、街道一の名産品として鳴海宿が栄える元にもなった。 この図の題名は「名物有松絞り」。夕暮れの鳴海宿を行く女旅人たちを描いているが、女旅人が店に飾られている有松絞りに目を奪われている様子が分かる。