御油
御油
『東海道五十三次之図』 御油
御油
御油(ごゆ)宿は、慶長6年(1601)に設置され、三河国の一番目に位置する宿場である。 御油宿と次の赤坂宿の間には徳川家康が植えさせた松並木が続き、「御油の松並木」として有名である。 この図の題名は「旅人留女」。夕暮れ迫る御油宿で強引に旅人を誘う客引き女とそれを眺める飯盛り女、 宿にわらじを脱ぐ旅人と脚をゆすぐ桶を運ぶ宿の老婆などの様子を描いている。次の赤坂宿までわずか1.7kmの距離であり、 ぜひ御油に宿泊させようとする客引き女の強引さが面白い。