日坂
日坂
『東海道五十三次之図』 日坂
日坂
日坂(にっさか)宿は、小夜の中山峠の西麓に位置する小規模な宿で、峠越えの宿客のために営まれていた。 小夜の中山峠は、古くから箱根峠や鈴鹿峠と列んで東海道の三大難所(峠)の一つとされ、金谷宿と日坂宿の間にあり、 急峻な坂が続いていた。 この図の題名は「佐夜之中山」。日坂宿に向う又旅姿や母子連れの旅人、金谷宿方面に帰る戻り駕籠などの様子を描いている。 道の真ん中に転がっているのは、遠州七不思議のひとつで夜になると泣くという伝説がある夜啼き石。