府中
府中
『東海道五十三次之図』 府中
府中
府中宿は、駿府城の城下町として大変賑わった。府中は駿河国の国府であったことから、駿府とも言われ、 家康の本拠地でもあった。このため、江戸、上方に並ぶ大きな町であった。江戸方面から見て駿府を過ぎたところに安倍川があり、 大井川同様徒歩渡りの川であった。 この図の題名は「安倍川」。旅人を蓮台に乗せたり、肩車して安倍川を渡る様子を描いている。 後ろの山は賎機山(ぜにはたやま)。なお、餅を黄な粉にまぶして食べる安倍川餅は家康の時代からこの地の名物であった。