蒲原
蒲原
『東海道五十三次之図』 蒲原
蒲原
蒲原宿は、駿河湾の海岸線に近く、江戸から来て富士川を舟で渡ったところに位置する宿場で、富士川が川止めになると、 江戸へ向う旅人たちで大いに賑わった。 この図の題名は「夜之雪」。夜の蒲原宿の雪景色を描いているが、2人連れの旅人はなぜか宿場から離れて富士川方面に向っているように見える。 なお、当時は気候温暖な駿河の地での雪景色もめずらしくはなかったのかもしれない。この絵は、広重の浮世絵の中でも名作とされている。