原
『東海道五十三次之図』 原
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原宿は、駿河湾沿いの海岸線に位置し、眼前に雄大な富士が聳える風光明媚な宿場であった。 この辺り一帯は、浮島ケ原と呼ばれる沼地が拡がっていた。 この図の題名は「朝之富士」。上方方面に向う女の旅人とその連れが、富士の姿に感嘆している様子を描いている。 右手に黒く切り立った山は愛鷹山。女性は手にキセルを持っている。当時も女性がタバコを吸っていたのであろう。