三島
三島
『東海道五十三次之図』 三島
三島
三島宿は、東海道では伊豆国唯一の宿で、源頼朝が戦勝祈願したことで有名な三島大社の門前町として栄えた。 下田街道や甲州道と交差し、箱根越えの宿場としても大いに賑わい、「三島女郎衆」と呼ばれた宿場女郎、飯盛女が大勢いた。 三島女郎衆は、豊臣秀吉が小田原城攻めに際し兵士慰安のため女たちを三島に集めたことに始まる。 この図の題名は「朝霧」。朝霧が立ち込める早朝、箱根越えに向う山駕籠と乗掛の馬が三島大社前を出立し、3人連れの巡礼が西へ旅立つ様子を描いている。