川崎
川崎
『東海道五十三次之図』 川崎
川崎
川崎宿は、比較的遅い元和 9年(1623)正式な宿駅となり、川崎大師への参拝客で賑わった。 江戸方面からは多摩川(下流を六郷川と呼ぶ)を越えると川崎宿。慶長5年(1600)家康によって六郷大橋が架橋されたが、 貞享5年(1688)の洪水で流失し、それ以来渡船が用いられた。この図の題名は「六郷渡舟」。川崎宿方面に向う渡し舟の旅人、 返し舟を待つ武士、荷物を背負った馬、女客を乗せた駕籠など六郷の渡しの様子を描いている。渡し舟の管理小屋に渡し賃を払う男も見える。