The Lord of the Rings(王の帰還)
ああ,とうとう終わってしまいました.さみしいな〜.
さすが映画だけあって,原作よりもさらに緊迫感とか,フロドが侵されて行く感じが迫力でした.
フロドとサムのシーンで,「ホビット庄はもうすぐ春です...」のシーンでは泣いてしまった.
さて,第3部のカッコいいで賞はローハンのセオデン王でした.仕えたいくらいです.
死の間際に,エオウィンに気付いてくれて,名前を呼びながら逝ったのが原作とは違うんですが,
これはこれで良かったですね.ただ,メリーとセオデンの繋がりをなかったことにされたのは残念です.
ピピンとデネソールの関係も浅かったし.これだと,彼等がどれだけ成長を遂げ,
後にホビット庄を守護する実力者になっていったかが説明できませんねえ...しくしく.
一番納得がいかなかったのがデネソール.パランティアに侵されていたとはいえ,
そもそも思慮深く高潔な人で,だからこそピピンも尊敬していたのに,タダの愚かなオッサンでした.
死に方もあんまりです.ガンダルフ,自分で炎の中に投げ入れておいて,「これがゴンドールの執政デネソールの最後じゃ」
ってそりゃヒドイようーーーーーー.これだけは許せないーーーーー.
あとフロドのとてもいい台詞,「大切なものを手放さなければならないことがある.それを他のみんなが持っていられるようにね」
がなかったのも,不満です.これはまあExtendedに入ると信じていますけども.でもー「二つに引き裂かれることなく..」の台詞より,
前述の台詞の方が良かったと思うんだけどなあ.Extended見ない人も多いんだし.....
アルウェンを嫁に出す時の,エルロンドの複雑な表情が実に良かったです.パパだなあ.ちょっと人間的すぎる気もするが.

レジェンド〜光と闇の伝説
放映当時,どーせしょーもないだろうと勝手に思い込んで見なかったんだけど,とうとう見てみました.
....今まで見なかったことを後悔しました!ストーリーはどうでもいいんですが,
リンゼイケンプの舞台を見ているような,光と闇を使った幻想的で不思議な奥行き感.
ユニコーンも美しく見せていて,衣装やダンスを効果的に使っています.
主人公と行動を共にする森の主ガンプや,小妖精ウーナを子供が演じているのですが,
目つきといい演技といい,「子供の姿と数百歳もの老成した魂」や,
精霊や妖精につきものの,狂気すれすれの危うさと思慮深さの微妙なバランスを見事に体現しています.
いやもう,ビジュアルのあまりの美しさに,(ストーリーも無理してない感じだし)文句が出ません.
映画と言うより舞台をみている感じです.DVD買ってもいいな,これ.

ソード・オブ・ザ・ファンタジー勇者と聖なる剣
原題はWarrior Angels.もう一つのソード...と全然違うやん!なんでわざわざ同じタイトルにするのか?
しかもCMのキャッチも全然話と関係ありません.不思議.....聖なる剣なんて出てこないし,
単に王様が不在の間に一領主が領地を乗っ取ってしまおうと村を襲う話で,聖邪対決でもないし.
一緒なのは女性が剣士で主人公なところだけですね.ただし,レーニャが主人公の映画と違い,
女性たちがとてもカッコ良く殺陣も上手で,大人で,強い感じが良く出ています.
マーセデス・ラッキーの「運命の剣」シリーズを思い出します.(これ映画化されないかなあ)
悪者役のルトガーハウアーがけっこういい人で,あまりやっつけられてすっきりしないのが難点.
しかしなぜ主人公の息子を自分の息子に仕立て上げようとしたのか,なんであんなにかわいがるのか,
主人公の同行する女性たちはなんであんなに協力するのか?
色々説明不足と言うか強引な話の持って行き方が多く,キャラがかっこいいだけに残念.

クィーン&ウォリアー
ビデオのキャッチコピーが,「現実の世界とファンタジーの世界が交錯する時,
少年の豊かな想像力が剣士に力を与える」とかなんとか書いてあったので,
「Never Ending Stories」みたいなもんかと軽い気持ちで観たら,とんでもなかったです,
東京ファンタスティック映画祭で絶賛されたそうですが,なるほど他のファンタジー映画とは
ひと味違います.主人公が勝てないファンタジー映画ってあまり見ないしね.
トレジャーハンターで剣士のベルダールは同じ宝石を狙う千の目の教団という邪教団に呪いをかけられ,
現代のひ弱な少年の中に入ってしまう. そのゲーム好きな普通の少年ラモンは,
友人と一緒にやっていたRPGゲームでベルダールの役をやっていた.
ラモンとベルダールは互いを混同し,現実の世界で呪いを解くために,ある青年政治家を殺さねばならないと考える.
現実の世界でもその政治家は,怪しい団体に操られていて,その団体はなんらかの野望を果たすために,
ラモン(ベルダール)を利用して政治家を暗殺し,ラモンを犯人に仕立てて精神病院に送り込む.
これが少年の妄想なのか,ストーリーそのものがベルダールにかけられた呪いなのか,
謎のまま終わってしまいます.ラモンとゲームをやっていたゲームマスターの少年の,
「この世界に産まれたことが,お前にかけられた呪いだよ」という台詞が印象に残りました.
また,ゲーム仲間の少年達が,遊びを卒業し異性に興味を持ちはじめる微妙な思春期であるのに,
ラモンだけが空想の世界に取り残されてゆく様子もちゃんと描かれていて,なかなかに深い内容です.
この映画の話をセラピストの友人にしたら,「キツい.リアル過ぎて私はその映画見られないなあ」だそうです.

ラストキングダム〜10番目の王国
白雪姫の国の王子様が,戴冠式直前に魔女(白雪姫の継母の跡継ぎ)に犬に変えられてしまい,
トロルや狼男に追い掛けられて,魔法の鏡を抜けて彼等と共に現代のアメリカN.Y.に迷い込む.
N.Y.金持ちマンションの管理人の娘バージニアは,出勤途中に彼等に出くわして,
おとぎの国の騒動に父親トニーと一緒に巻き込まれることに...
シリーズものになっていて,ノリはいかにもアメリカのコメディーです.
主人公が大人なので,ありがちな説教くさい話になっておらず,
父親も祖母もおバカだったり浅はかだったり.
しかし何よりも,狼男のキャラがすんげー立ってます.主人公食ってる.なんとも愛嬌があります.
捕まえて食べようと思ってたバージニアに一目惚れし,狼の自分と人間の自分との間で右往左往.
おとぎ話大道具小道具満載で,楽しんでる感じがして,なかなか面白いです.
オープニングが好き.CG使ってN.Y.がおとぎの世界に変わってゆく画面が,不思議で綺麗です.

The Lord of the Rings(二つの塔)
ストーリーはしょります(^ ^; 戦闘シーンの多い回だから当然ですが,目が回る〜〜.
この映画で,EriNの心を一番掴んだのは,戦闘シーンでレゴラスが,
振り向きざまに後ろから疾駆してきた馬に背面飛びでひらりと乗った場面です.
いやあカッコ良かった.
ファラミアが気に喰わないです.指輪には,最初から興味示さない人なんだけど.
(っと思ったら,Extended Editionでその理由が説明されていました.なるほど.)
メリーとピピンのオークからの逃避行も,彼等の機転についての描写がなくて残念...
あの場面にあってもとっても気楽なホビットたちなのに,悲愴感ただよいまくり...
でもパイプ草見つけた時の楽天ぶりは良かったです.
あと,オークから逃げる時の機転話をはしょった埋め合わせなのか,木の髭をワザとアイゼンガルドに向かわせて,
オークとサルマンの悪行(森の伐採)を見せて,エントの行進を促すというシーンになっていましたが,
メリーやピピンが実は頭いいのを示してくれるのはいいんですが,
でもなんでピピンが森の伐採のことを知っていたのか????ちょっと説得力がないっす.
あと,ローハンの砦での戦闘シーン,エルフの軍だけぼんやり光ってるとか,
雨に濡れないとかの小細工が欲しかったかも(笑)でもエルフの救援,登場の仕方がかっこ良かったですねえ.
原作にも欲しかったシーンだーー.
ハルディア死のシーンで,彼がびしょぬれだったのが悲しい.
フロドが指輪の毒に犯されてゆく様子は,原作よりもリアルですね.
なんかまとまりがないなーーすみません.
あ,文句多いですけど,他のファンタジー映画に比べればダンチに出来は良いです.そりゃもう.

コンクエスタドール
運命によって選ばれる「ヘクサー」と呼ばれる魔物狩人の話.
主人公のヘクサーは,害をなす魔物は容赦なく狩るが,美しく賢い竜は守りたいと思っている.
そんな彼と同調する者や敵対する者と関わりながら旅を続ける中で,次の運命である幼い少女に出会う..
かなり深い世界観とストーリー性を感じる映画でした.が,描ききれなかったのか,描写が煩雑で,
話やイベントのいきさつがわかりにくく非常に残念!!!
しかしそれを補ってあまりある主人公の殺陣のカッコよさと,世界観の面白さ.これはオススメです.
お金かけられなかったのか,竜のコドモがいかにも,模型に車付けて向こうから引っ張ってますって感じや,
大きな竜の出演場面に同じ絵を何度も使ってるとか.許しましょう.
主人公,Star Wars Episode1 のクワイ・ガン・ジン似でカッコいいです.黒目がちなので,緊張感溢れる場面なのに,
照明の加減でワンコみたいなカワユイ目になることがあるのが愛嬌です.
これ,ポーランドの作家のAndrzej Sapkowskiが1980年代に出版した処女小説だそうです.
英語訳もでてない模様.むーん.気になる...

バベル〜失われた地図と魔法の水晶
古代,人類はバベル人に頼んで「バベルの塔」を建設した.この塔の頂上に力の水晶を置いて,
創造主に近付こうとした人間は,創造主の怒りを買う.水晶は失われ,
バベル人は力の水晶から悪の力が放出されて世界が渾沌に陥るのを防ぐべく,
水晶を探し出さねばならなくなった.水晶のありかを示す地図を偶然手に入れた人間の少年は,
バベル達と共に,水晶を悪用しようとする人間と闘う...
ありがちなホームドラマを土台に,王道の善悪二元論をぶちかます水戸黄門式ファンタジー.
でも,世界が一時悪に支配されて,暴力と渾沌に陥る様子が,ネットとテレビ放送を使って上手に描いてあり,
この手の映画にありがちな「世界の破滅とか言うわりに,なんか狭い」感があまりありません.
あと,なぜかこの手の映画によくある「突然音楽がロック(ひどい時はヘビメタ)になる」という現象が,
ここでも見られましたが,パーティの最中にバベルの姿を晒してしまい,咄嗟にバンドの振りをする..とか,
そこここで活躍するバベル人の「全ての音,言語を真似出来る」能力がバベルなだけに無理がない..とか,
わあ.誉め過ぎだなあ.イヤ,けして面白くは...なかったんです.もろにコドモ向けの映画なので,退屈.
ツボには入りませんでした.主人公の少年が,この冒険で母の死から立ち直ってヨカッタね.という感じ.
しかし母が死んでひねた子供が...って設定も王道なんだね.

リトルアドベンチャー〜ロリーの大冒険
北欧フィンランドのフェアリーテールです.
住み良い地を求めて,エルフたちの住む島に降り立ったトロルたちは,
エルフの村を乗っ取ってしまう.トロルとも共存出来ると信じるエルフのミューロンは,
トロルのロリーと友達になろうとするが….
ストーリーはともかく,セットや衣装,メイク,生活習慣考証,音楽,カメラワーク,
北欧伝承の世界観が細々と描かれていて,けっこういい出来だと思いました.
エキストラ少ないせいか世界が狭く感じるのが残念.
タイトルの写真,金髪の女の子がアップだったので,てっきりこの子がロリーだと思ってたら,
下に小さめに写ってるこぎたないオヤジがロリーだったのにはちょっと意表を突かれました.
放浪の「天秤の監視人」なる人物(エルフ???)がいて,トロルとエルフの諍いが,
世の善悪の釣り合いを壊し,森が暗黒に覆われる..と警告するのですが,
オイオイそれはおおげさだろう! もっと真実味のある描き方をして欲しい.
またエルフのおうちが妙に現代的でおかしかったです.目覚まし時計やオルゴールあるし.
しかしどこが「大」冒険?日本語訳がヘンなの?(言語がフィンランド語なので確認できず)

ソード・オブ・ザ・ファンタジー
ブルグント国に育った村を滅ぼされた少女レーニャが,
精霊や予言者,山賊たちに助けられて,妹アイシャと共に英雄の剣を求める旅にでる話.
彼女は実はブルグントに殺されたヴェルズング国王とワルキューレの娘で...
なんですが,まずタイトルの形やら色やら写真やらがLord of The Ringsですね.
ま,それは置いとくとして.すごく王道なというか分かりやすい展開で,
ある意味,たいへん安心して見れます.話はなんだかアーサー王伝説っぽい.
湖の乙女みたいなのや,モルガンみたいのや出てくるし.
ただ国が非常に狭いのか(そんなはずはないだろう),世界がとっても狭いのが残念です.
でも少女が剣を取る話は好きだし,妹も勇気があってとても可愛い.
もっと殺陣がうまけりゃな〜〜.あとラブシーン長過ぎ.
湖の精霊も「私ができる限りあなたを守ります」
といいながら,そんなシーンは一度もなかった...

ゴーメンガースト
なんだか子供の頃TVでやってたシェイクスピア劇場を思い出す..と思っていたら,
やっぱりBBC製作でした.どこのいつとも知れぬゴーメンガーストという国,
そこを治めるグローン伯爵家に世継ぎの息子タイタスが産まれた.
そのころ厨房から逃げ出したスティアパイクは,その狡猾さと口の上手さで成り上がり,
伯爵家を乗っ取ろうとする.
すごく淡々と進む話です.登場人物はみなエキセントリックでどこかおかしく,
城と町の閉息し鬱屈した空気が時の流れさえわからなくしています.
好きな人にはたまらない雰囲気です.EriNは…なんとコメントしたらいいのやら.
伯爵妃が意外に一番頭が良く,一番マトモなのが妙にかっこいいです.
成長したタイタスが城を出て行くところで話は終わってしまいますが,
最後まで退屈させない演出力と演技力はさすがです.しかし原作を読む根性は…(^_^;;

#原作は,創元推理文庫からぶあつーい三冊組みででています.黒い装丁なのでみつけやすいかと.
『タイタス・グローン』浅羽莢子訳 ISBN4-488-53401-5
『ゴーメンガースト』浅羽莢子訳 ISBN4-488-53402-3
『タイタス・アローン』浅羽莢子訳 ISBN4-488-53403-1

でもまだ売っているかな....

The DarkCrystal
私の「妖精物語」を初めて具現してくれた映画.一人も人間の出てこないマペットのみの映画です.
が,動きといい,セットといい,ものすごくハイクオリティ!物語は単純というか王道.
クリスタルが割られたために善と悪に別れてしまった世界で,
悪に一族を滅ぼされてしまった少年と少女が再び世界を一つに戻すべく,
クリスタルのかけらを持って,旅をするという..ヒロインが可愛いのです,これがもう.
ヒーローは頼りないけど.ああ,好きすぎて冷静になれん.
EriNは当時まだ子供で,アメリカで出てた設定資料集などの本を輸入することを思い付かず,
手に入れられなかったことが今だに悔やまれます…SF大会で精巧なフィギュアも販売されてたんだよなあああ.
ミスティクス族のフィギュアが欲しい...

Never Ending Stories(オリジナル)
これは知ってる人多いでしょうね.気弱な少年がある日お伽話の中から呼ばれ,
お伽の国が虚無に飲まれるのを防ぐ旅に同行する羽目になっちゃったって話です.
アトレーユが可愛かったっすね.ファルコンのどこが竜だ!って思ってたのは私だけではないはず.

ラビリンス〜魔王の迷宮
デヴィッド・ボウイが魔王をやったんで有名な映画.
でも私にとっては,ブライアン・フロウドがゴブリンのデザインを
したので有名な映画(笑)ダーククリスタルのデザインをやった人でもあります.
画面の隅々にたくさん出てくるゴブリンばっかり追ってたので,内容
よく覚えてません.女の子可愛かったです.ボウイもかっこいかった.
...そのうちもういっかい見よう...

バロン
ほらふき男爵.どこまでがホラでどこまでが本当なのかわからない,
という書き方がうまい.役者,衣装,セット,特撮,ストーリー,
カメラワーク,演出全てにおいて上出来な映画でした.私が思うに.
月の王様の首がぶんぶん飛んでいたのがやたら印象に残ってます.

バンディットQ
時間の地図を手に入れた泥棒一味が,追われて逃げる最中に,
ある少年の部屋を通り抜けて,少年は泥棒達とともに冒険の旅に出る..
面白かったです.がなぜか印象が薄く,書く事が浮かばない...???
特撮がちょいとヘタで,泥棒(小人)が崖のようなとこから落ちかけて,
ひっかかってるところを,代役使ったみたいで,プロポーションが全然違ったのが気になりました.

The Lord of the Rings(旅の仲間)
物語は端折ります〜.全体にアクションが多かったのでちょっと疲れましたが,
評判通りのGoodな出来でした.でもあのエルロンドはああああ!!
大体は,イメージそのままで,懐かしいやら嬉しいやら.
エルフ,ドワーフ等等のビジュアルイメージはまんまここから来てたんだなあーと再確認してました.
映画ならあそこまでで上出来でしょー.
今たくさん出てる本を買い漁ってしまった.ああ散財.
でもね私が一番好きなロスロリアンの夜の風景が全然載ってないのはなぜだ!私への嫌がらせか??←自意識過剰 
それと巷に出ている指輪やネックレスのレプリカ,少々高くてもいいから,
もっと精巧なのが出ないものでしょうかねえ.でも欲しい... 
ところでこのタイトル,昔は漫然と指輪の担い手フロドの事を指してるんだと思ってたけど…,
ringが複数形だったんですね.複数の指輪の主ということで,one ringのことだったのかー.
と今さらながら納得.ringが単数でthe ringだとサウロンが主人公になっちゃうもんねえ.
すっげーかっこいいタイトルだと思うんですけどどうでしょう.え,今頃気付くなって?

#「ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション」+
#「コレクターズ・DVDギフトセット」をGETしました(^^).

ドラゴンハート
瀕死の王子のために,ドラゴンの心臓の半分をもらいうけた騎士ボーエン.
王子が慈悲深き王となることが条件だったが,長じて暴君になってしまう.
騎士はドラゴンのせいだと思い込み,ドラゴンスレイヤーになる.
しかし最後のドラゴン,ドレイコに出会って…
ドラゴン=良い者の嬉しい作品(^ ^).人語を解し,冗談も言い,表情豊かなお茶目なドラゴンですが,
それだけにカッコ良くはない..
でも動きがよくて,ストーリーも王道ながら感動的でした.
人間より深い叡智と優しい心をもつドラゴン,自己中心的で残酷な人間の対比が狙いなのでしょうが,
ドラゴンに神秘とか崇高さとかが..なんか...ナイ

ドラゴンハート2
上記の前作よりさらにドラゴンが家畜化してしまい,若くて賢くて可愛いんだけど,
でかい犬状態...悲しいかも.いや,動きはよかったですが,前作よりちゃちい感じ.
ただ,ドラゴンが氷を吹いたり火を吹いたりする練習風景が,なかなか面白かった.
ありがちなんですけど.
結局悪いドラゴンといいドラゴンの戦い...で,人間そっちのけになった結果,何を
表現したかったのか焦点しぼれず.

ダンジョン オブ ドラゴン
ゲーム知らないんですが.ストーリーはやはり王道.それは仕方ないですかね.
雰囲気を出そうとすごい頑張っているのはよくわかります.いい線いってると思います.
竜が群れを作って空を飛び交い,戦闘しているシーンが圧巻でした.CGっていいなあ.
こういう感じで,パーンの竜騎士を映画化してくれないでしょうか...

Beans Talk
ジャックと豆の木現代版,ジャックの子孫のお話.
実は巨人はいい人でジャックが悪いヤツだったって展開です.
これはなかなか面白かったし,現代ジャックがリチャード・ギア似でカッコよかった.
しかし歳を取らないジャックのおばさんが,なんで歳を取らないのか,なんで何でも知ってるのか,
そこんとこキッチリ説明して欲しい.
オリジナルジャックの豆の木は何日も登り続けないといけないほどだったのに,現代ジャックの豆の木は,
3メートルほど上ですぐ異空間への入り口が出て来たのは,空の国で技術革新があったつーことでしょーか.
空の国ではたった数年しか経ってな いらしいけど.
豆は古いものなので,新機能は豆に組み込まれている訳ではなさそうですね.


ユニコーン〜奇跡の航海〜
ファンタジー画家の母を亡くしてバラバラになった家族の心が,
突然巻き込まれた母の画集の世界への冒険を通して,再びひとつになる,と.
ちょっとむずむずなホームドラマ展開.かきわりのようなセットと衣装メイクが,
まるでテーマパークのツアーのようでした.ドワーフとエルフの描き分けもしてないのが,
ファンタジーファンとしては不満〜.だいたいドワーフって日光の元にはあんまり出ないものじゃあ‥‥
しかも海の上なんてえ‥‥陽気すぎるしい.
いろいろいろいろ…ああ,もっとひねってほしかったです.
あ,タイトルになってるわりにユニコーンの印象ゼロ.竜の骨ばっか目立ってます.

レプラコーン
ウーピーゴールドバーグって色んなものに出てるんですね….オーソドックスな民間伝承仕立てで,
実にEriN好みでした.一緒に見てたツレは退屈だったらしく寝てしまいましたが(^ ^; 
残念なのが,蝶々の羽根がある「群の妖精」いわゆるgood peopleかな?.変に科学的(?)だったり,
予算がなかったのか衣装が安っぽくて,うーん.
レプラコーンと人間との出会いやその生活の描写がナイスだっただけに‥.
でも民間伝承好きは見てみるといいかもー.

フィオナの海
静かな映画.アイルランドの景色が綺麗でもの悲しくて寒そうな感じ.
セルキー族の血が流れているという言い伝えのある一族の少女は,
海で行方不明になった弟が,セルキーたち(アザラシ)に守られて生きていると信じている.
私がセルキー伝説を知ったのは小学生のころで,なんだか人魚と比べて,
美しくないなあと思っていた.この伝説の王道は,日本の羽衣伝説と似ています.
アザラシの皮を脱いだら,中から美しい女が...てなもんで,脱ぎ捨てられた皮を思うとやっぱり...
話が逸れました.映像は美しいですが可もなく不可もなく..
行方不明の弟が発見されなかった方がよかったと思ったけど,原作があったのですね.
生活のため生まれ故郷をでなくてはならない状況,厳しい生活,アザラシ伝説..
アイルランドをよく知らないので,共感できず残念でした.いつか行ってみたい.