すべては子どもたちの笑顔のために

初瀬基樹

 先日のからたちフェスティバルでは大変お世話になりました。また、たくさんのご協力本当にありがとうございました。心配された天気にも恵まれ、始めから終わりまで大盛況で本当に楽しいフェスティバルにすることが出来ましたね。

 保育園創立以来、「親も保育者も地域の人もみんなで一緒になって子どもたちと楽しい一日を過ごそう。みんなで創り上げるフェスティバルにしよう」と続けられてきたこのからたちフェスティバル、こうした意味に於いても大成功だったと思います。

 売り上げも毎年子どもたちのために使わせて頂いていますが、今年度は、チラシの裏にも書いてお知らせしました通り、子どもたちに安全な食事を届けるために「給食室にクーラーを設置しよう」ということで、その費用の一部に充てさせていただきます。(会計報告は別紙にて)

テキスト ボックス:  職員による「からたち一座」も、昨年度に続いて「お芝居」でがんばりました。今年はプレ公演も行なったので多くの大人の方々にも観て頂くことができ、過分なほどのお褒めの言葉も頂くことが出来ました。ただ、みなさんから寄せていただいたアンケートの中には、「面白かったけど、先生たちには負担だったのでは?あまり負担になるようなら考えたほうがよい。」と心配して下さっている方が何件かありました。それについて、心配して頂けるのはうれしいのですが、私たちは決して義務で嫌々やっているわけではないことを知っておいて頂けたらと思います。

 今年も事前に職員会で「今年は、からたち一座どうしようか?」と職員みんなの意見を聞きました。確かに「毎日残っての練習は負担になる。」という意見も出ます。しかし、「練習は大変だけど、やっているうちに私たち自身面白くなるし、なんと言っても、終わった後の子どもたちの笑顔が最高!それまでの大変さなんか忘れてしまう。普段、子どもたちはお芝居とか見る機会が少ないし、あれだけ喜んでもらえるのだから、練習の方法は考えるにしても、ぜひ続けていきたい。」ということで全員一致しました。フェスティバルの2ヶ月前ぐらいから構想を練り、1ヶ月前ぐらいからは、ほとんど毎日残って練習や小道具作りをしてきました。途中、年長さんのお泊り保育なども入るため、思うように稽古は進みませんでしたが、やれるだけのことをやって本番に臨みました。特に今年は「プレ公演」を企画し、1発目で子どもが対象ではなく、大人の方を対象にしたため、職員全員とても緊張しましたが、思いのほか大好評で、波に乗って後の2回の公演も終えることが出来ました。演じ終えたときの拍手と声援は何度聞いてもうれしいものです。また、その当日だけでなく、次の日や何日か過ぎた今でも、子どもたちから「劇おもしろかったよ」とか、遊びの中で何人かで集まっては「よく覚えてるな」と感心するぐらいにセリフや動きもそのままに劇を再現していたりして、大変だったけどやっぱり「やって良かったな」と思います。

 きっと、皆さんの中にも「なんで毎年毎年、大変な思いをしてフェスティバルをやらなきゃいけないんだ。ただでさえ仕事で忙しいのに、話し合いだ、準備だ、手作り品だ、と協力させられて!」と思われた方もいらしたのではないでしょうか?

 「インスタントな時代」ともいうべき現代、子どものために手作りで何かを・・・という機会は激減しています。食事に関しても、衣類に関しても、遊びに関しても、お金さえ出せば何だってしてやれる。便利なようですが、お互いに何か物足りなさを感じてはいませんか?「人のために一生懸命何かをやる」というのは本来うれしいことだと思うのです。特に、感情を素直に表してくれる子どもたちが相手だと、何かしてあげて、それを子どもたちが本当に喜んでくれたときなど、子ども以上にやってあげた本人の方が喜んでいるということもよくあるのではないでしょうか。

 “すべては子どもたちの笑顔のために”と大人たちが集まって一生懸命何かに取り組む。その場が「からたちフェスティバル」であったら最高だと思います。そういう“文化”みたいなものをぜひとも残していきたいものだと思います。

 来年度以降もなにとぞご協力お願いします。





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