だいすき!絵本

初瀬 恵美




『おおきなかぼちゃ』
作:エリカ・シルバーマン
絵:S.D.シンドラー




 日本では9月になると、いたるところに、ハロウィンの飾りつけがほどこされ、おかし、グッズなどが、かわいらしく並んでいます。もちろん宗教性は皆無に近いと思います。ある種、イベント的に、娯楽化され、商業化されていますが、見ているだけで、楽しい気分になってきます。
 さて、保育園でもハロウィンの行事はありませんが、畑に「おおきなかぼちゃ」を作りました。そのかぼちゃをより楽しんでもらうため『おおきなかぼちゃ』を今月は紹介したいと思います。


 魔女が畑にかぼちゃの種をまきました。ハロウィンのおまつりに、かぼちゃのパイを作るためです。大事に育てたので、かぼちゃはとても大きくなりました。しかし、大きくなりすぎて魔女が引っ張ってもびくともしません。そこへ、ゆうれいがやってきて、手伝ってくれました。しかし、ゆうれいも動かすことはできません。その後吸血鬼がきても、ミイラがきてもかぼちゃは動きません。最後にこうもりがきて、みんなに知恵をさずけます。そして、やっとかぼちゃがつるからはずれました。魔女は念願のパンプキンパイをつくり、みんなにごちそうしました。そしてみんなを見送った魔女は、またかぼちゃの種をまきます。


 一見怖そうな魔女や妖怪たちが、とても愛らしく描かれています。子どもたちは絵本をとてもよく見ていて、「何で、魔女は靴をはいとらっさんと?」「このゆうれい、すご〜く大きいよ!だってほら!!」と絵を指さしたり「ミイラの引っ張り方おもしろーい!こーんなして、ひっぱっとらすよ。」など、絵を真似するなど、読んでいてとても楽しかったです。

 さて、保育園のかぼちゃですが、つるが枯れてきたので1か月早い収穫をしました。重さ30キロのかぼちゃは子どもたちだけでは全く持ちあがらず、慎ちゃんに手伝ってもらってやっと、持ち上がりました。残念ながら食べてもおいしくない種類なので、魔女のようにパンプキンパイは作れませんが、ジャック・オー・ランタン(おばけの顔をしたかぼちゃ)を作る予定です。お楽しみに〜!!

 







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