だいすき!絵本

初瀬 恵美






『こどものとも(4月号) 
  のいちごつみ
作・絵:さとう わきこ
出版社:福音館書店


  みなさんは「ばばばあちゃん」ってご存知ですか?明るく元気で、江戸っ子チャキチャキといった感じのおばあちゃんです。食べること、楽しいことが大好きで、絵本の中では、子どもたちや、動物達の親分といった存在です。私は、この「ばばばあちゃんシリーズ」が大好きです。


 先日、「こどものとも」社の方が、来年度の月刊絵本の見本とカレンダーを持ってきてくださいました。そこには「ばばばあちゃん」がいっぱい!!それもそのはず、5〜6歳向けの月刊予約物語絵本の4月号は、ばばばあちゃんのおはなし『のいちごつみ』だったからです。見たことのない絵に「新しいお話だ!!」とちょっとテンションが上がりました。


 あらすじを紹介します。ばばばあちゃんは、ジャムを作ろうとのいちごつみにでかけます。いっぱい摘んだ後、あまりにもぽかぽか陽気なので、昼寝してからかえることにしました。すると、お昼になってしまい、動物達がおなかをすかせて、ばばばあちゃんをさがしにきました。カゴいっぱいに入ったのいちごを見て、ねこが「ひとつぶたべたいな」というと、他の動物達も「さんせい」と声を合わせて言います。それをきいて、「それじゃあ・・・」「わたしが さいしょに ひとつ いちご ひとりで たべよう」といってぱくりと食べました。つづいてねこが「ふたつ いちご にこにこ たべよう」と食べました。こんな調子で数え歌を歌い、いちごを食べながら、家に帰ると、ついたときには、カゴの中にはたった7つぶのいちごしか残っていませんでした。動物達が「これじゃ、いちごジャムできないよ。」と心配げに言うとばばばあちゃんは「そうだね、それじゃあ これは わたしが」といって、いちごをぱくっと食べてしまいました。あっけにとられて、驚く皆に向かい、「あした また、みんなで とりにいけば いいよ。のいちごつみも たのしいよ」と答えました。そして、次の日みんなでのいちごつみにでかけました。・・・というお話です。絵本の裏表紙には、みんなでいちごジャムを作って、味見をしている楽しい絵がのっています。


 一気に春がくる様な、本当に楽しく元気なお話です。この絵本は幼児クラスにおいておきますのでぜひご覧になられてください。





河内からたち保育園のホームページへ