だいすき!絵本
初瀬 恵美
『もりのてぶくろ』
文:八百板洋子
絵:ナターリヤ・チャルーシナ
出版社:福音館書店
先月は、10月というのに、暑さが厳しい日が多かったですね。ようやく秋の気配が感じられるようになったかと思うと・・・急に肌寒くなったり、その気温差に驚いています。
熊本の秋は短いので、11月はさわやかな秋空や秋風を少しでも感じることができるといいなと思っています。
さて、今月は、秋の情景がとても美しく、かわいい動物も登場する『もりのてぶくろ』を紹介したいと思います。絵を描かれたのはロシア在住のナターリヤ・チャルーシナ氏。この本は、2004年11月に『ちいさなかがくのとも』として出版されました。
2002年に創刊した月刊かがく絵本『ちいさなかがくのとも』は、「葉っぱにも虫にも石ころにも気持ちがあると感じている小さな子どもたち。そんな豊な世界に生きている子ども達に向けて創刊した」そうです。そして、その中でも選りすぐった10冊が今年「ちいさなかがくのとも10」として、セットで販売されました。その内の一冊にこの絵本は入っています。それくらい、福音館書店お墨付きのお勧めの絵本でもあり、読者からの人気が高い絵本です。
そのことは、実際に手に取り、開いてみるとよく分かります。赤・黄・青・緑・茶など色鮮やかな秋の植物。鳥や蝶などのかわいい生き物(いろいろな表情をみせてくれます。)そして毛並み・動きなど躍動感のある動物達・・・。ページを開くとついその絵に引き込まれてしまいます。そして、読み終えると、秋の小道を散歩したくなるようなそんな絵本です。
ご存じない方は、幼児クラスの絵本棚に置いてありますので、ぜひ一度手にとってご覧になられてみてください。
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