だいすき!絵本

初瀬 恵美

『いいから いいから』   『いいから いいからA』
文・絵:長谷川義史
出版社:絵本館


 残暑厳しい9月もすぎ、少しづつさわやかな秋風を感じる10月となりましたね。今月は、ユーモアたっぷりの、おもしろい絵本を2冊紹介させていただきます。『いいから いいから』と『いいから いいからA』(作・絵:長谷川義史、絵本館)です。


 作者の長谷川義史さんは、『いいから いいからA』の絵本の帯に、「おこってはいけない。だれかがおこると だれかにでんせんして だれかが またおこる。それがまただれかに でんせんして なーんにも いいことない。せかいへいわにする ほんきのあいことば『いいから いいから』」とコメントを書かれています。その言葉通り、おもしろおかしく、ユーモアたっぷりの絵本が、この2冊です。

 主な登場人物は、「おじいちゃん」と孫の「ぼく」。この二人が『いいから いいから』では、「かみなりの親子」に、そして『いいから いいからA』では、「おばけ」に遭遇します。「かみなり」も「おばけ」も、子どもたちにとっては、ちょっぴり怖い存在。おじいちゃんの孫の「ぼく」も、さすがにおばけに出くわしたときは、凄―く怖がっていました。

 ところでみなさんは、子ども達が何故「かみなり」と「おばけ」がこわいとおもいますか?「かみなり」は「おへそを取る」から、「おばけ」は「容姿からしておそろしいから」等など、理由が思い浮かぶと思います。

 このような固定概念をおじいちゃんは持っていません。いえ、持っているのかもしれませんが、いつ何時も落ち着いています。びっくりして、目が×(バツ)になっていても口から出る言葉は「いいから いいから」なのです。そんなこんなで、「かみなり」や「おばけ」と仲良くなっていく、そのやりとりがとても楽しいのです。また、@からAへのつながりや、一人ひとりの表情のみならず、絵本に描かれている備品や、掛け軸の言葉などにも目を向けてみてください。子どものツボをつかんで放さないものが満載のユーモア絵本です。

 この秋は、この絵本から、ぜひ『いいから いいから』の合言葉を流行らせたいと思います!@、A併せて読んでみてください!




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