だいすき!絵本      

初瀬 恵美


『ばばばあちゃんの
  やきいもたいかい』
作:さとう わきこ
出版社:福音館書店

 今月は、「収穫感謝祭の集い」があります。その日は恒例として、焼き芋大会も行われます。年長さんを中心に育てたさつまいもを、役員さんが中心になって運んでくださったワラで焼きます。その行事にちなみ、今月は、『ばばばあちゃんの やきいもたいかい』(作:さとうわきこ 福音館書店)を紹介します。

 「ばばばあちゃん」といえば、「アイスパーティー」や「おもちつき」など、沢山のシリーズが出されています。もともとは、福音館書店の月刊科学絵本「かがくのとも」で出版されたものですが、とても好評だったので「傑作集」として、再版され月刊誌を購読していなかった人も読めるようになりました。実際、「ばばばあちゃん」は、おそらくひばりぐみ以上の園児たちは皆知っているんじゃないかと思われるくらい人気シリーズの絵本です。なぜ人気なのか、『やきいもたいかい』を紹介しながら、ご紹介しましょう。

 ある日、ばばばあちゃんは、子どもたちに落ち葉かきを手伝ってもらいます。そして、集めた落ち葉で焚き火をするのですが「たきびはね、あったかいだけじゃあないんだよ。よくもえだしたら、たきびの もうひとつのおたのしみをしようじゃないか。」と焼き芋の準備を始めます。すると子どもたちは、近くにあった「じゃがいももいれるの?」とか、「みかんなんかどうかな」とばばばあちゃんに言います。その言葉を受けて「なんでも いれてみよう。やいてみたら どうなるのか だいじっけんだよ。
 ・・・略・・・
 それじゃあ、やいたらおいしくなりそうなもの なんでもいいから もっておいで。」と言葉を返します。これが、一つ目のばばばあちゃんの人気の秘密です。だいたいの大人なら、「なんでもいいから」なんて言えないですよね。そして、子どもたちがもってきたものに対しても「そんなもの焼いても、まずいんじゃないの」なんてついつい言ってしまいそうですが、ばばばあちゃんは決して言いません。ただ、火の中に入れて焼くものは、アルミに包み、パンやカステラは、棒にさして、火の回りにたてるといいよと教えてくれます。そう、さりげなく方法を教えてくれるのが、二つめの秘密なのです。焼きあがったときには、「どれがいちばん おいしいかな?ぜんぶ たべてみなくちゃあ わからないね。」と子どもと一緒に楽しく食べる!これが、三つ目の秘密だと思います。
 
 この絵本の作者さとうわきこさんは、絵本をつくるとき実際にアシスタントの方と、試してみるそうです。そうすることによりどうなるか、失敗したらどうするほうが良かったのかを、アシスタントの方とも知恵を出し合い、失敗しない秘訣も絵本の中に入れるのだそうです。そして、必ず最後に「えっ!」と驚く奇想天外なことや「わー」と感心するようなことを盛り込むそうです。それが、人気のある四つ目の秘密だと思います。さて、この絵本は、どうやって終わっているのでしょう。読んでみてくださいね。



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