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2007 11/27 |
北方東部から全日本軟式野球連盟に質問した。 先日の試合において我チームが守備の際、 二塁ランナーが三盗とたため捕手はバック ステップし三塁に送球しようとしました。と同時 に右打者はバッターボックスから左足を外し 捕手と打者との体が重なった状態となり捕手 は三塁に送球する事が出来ませんでした。 その行為に対して審判は守備妨害と判定 しました。相手チームから「捕手は、三塁に 送球していないので守備妨害にならない。 捕手が実際に送球し悪送球等になった場合 に限り守備妨害となる。(送球しなければ打者 がバッターボックスを外しても守備妨害に ならない。)と審判に告げましたが判定どおり になり、試合は継続されました。 これに関しては野球規則6.06(C)に 「打者の反則行為によるアウト」が記されて います。前記の出来事において主審の判定 は正しいと思いますが、捕手が実際に送球 しなければ打者がバッターボックスを外しても 守備妨害にならないのでしょうか? |
全日本軟式野球連盟専務理事・大山則夫氏から回答。 6.06(C)打者がバッターボックスの外に出るか、あるいはなんらかの動作によって、本塁での捕手のプレイおよび捕手の守備または送球を妨害した場合。しかし、例外として、進塁しようとしていた走者がアウトになった場合、および得点しようとした走者が打者の妨害によってアウトの宣告を受けた場合は、打者はアウトにならない。 上記野球規則により、第一に注意しなければならないのは、打者がバッターボックスの外に出たことが、直ちに妨害行為になるのではないという点です。捕手が送球しようとする動作がないと、この規定はできないことになります。 ご質問における、相手チームから「捕手は、三塁に送球していないので守備妨害にはならない。捕手が実際に送球し悪送球等になった場合に限り守備妨害になる。(送球しなければ打者がバッターボックスを外しても守備妨害にならない。)ではなく、捕手の送球動作があるか、ないかで判定することになります。 |
2004 06/08 |
北方東部から全日本軟式野球連盟に質問した。 外野手ライトが使用しようとしたファーストミットについて攻撃側から主審よ対して、「野手の使用するグラブが違う」との申し出があり、主審はそれを認め「外野手ライトに対してファーストミットから野手用グラブへの取替え」を告げた。 野球規則では1.12、1.13、1.14にそれぞれ「捕手のミット」、「一塁手のグラブまたはミット」、「一塁手、捕手以外の野球のグラブ」の規定があります。一塁手、捕手以外の野手が捕手用ミットやファーストミットの使用の可否、またペナルティーについてお教え下さい。 |
全日本軟式野球連盟から回答。 貴兄ご存知のとおり、規則1.12には「捕手用ミット」が、1.13には「一塁手用のグラブまたはミット」が、そして1.14には「一塁手以外のグラブ」とポジション別用具の最大基準の規格が示されております。 さて、ご質問の件につきましては、手元の詳細な資料がないために、推測を交えながらお答えをすることになりますが。 長い野球の歴史の中にあって、色々なプレイに対応するために、より使い易い物へと手を加えながら、試行錯誤を繰り返し、それぞれのポジションにおいて、最も適した用具を開発してきたのではないかと思います。 しかし、その間恐らく規制がないままに、無秩序に用具の改良がなされてきたのではないでしょうか。 そこで、恐らくこれらの事に歯止めをかける意味がらも、アメリカの規則委員会において、現在のような、そのポジションで使用するポジション別用具の規格が定められたであろう事は容易に判断できます。 これらの事を踏まえ、ポジション外での用具の使用については、規則の文句からすれば、「捕手用ミットだから一塁手用ミットとしては使えない」と言う事になりますが、あくまでも規則的に判断するよりは、常識的な判断事項としてご理解を頂き、指導頂ければと存じます。 |
2003 |
無死満塁で打者がバント。その打球はフライとなり投手がいるところ上がった。投手はノーバウンドで捕れるところを故意にワンバウンドで捕った。 |
2.40インフィールドフライの定義のなかで、打者が打った飛球(ライナー、及びバンドを企てて飛球となったものを除く)で、内野手が普通の守備をすれば、捕球できるものをいう。とある。 なお、インフィールドフライはインプレイである。 |
11/11 |
無死1,3塁で打者が三振。その投球を捕手が一塁側に弾いた。それを見た3塁走者が本塁を突こうとした。一方、打者は振り逃げと勘違いして一塁へ走り出した。捕手は球を拾って本塁で3塁走者にタッグしようとしたが、走り出した打者に邪魔された。主審はどのように判定するか? |
打者は捕手がキャッチしなくとも6.05(c)でアウトである。一方、7.09(f)では、「アウトになったばかりの打者または走者が味方の走者に対する野手の次の行動を阻止するか、あるいは妨げた場合は、その走者は、味方のプレヤーが相手の守備を妨害したものとして、アウトを宣告される。」すなわち、アウトになった打者が3塁走者に対する相手の捕手を妨げたので、捕手のプレーの対象である3塁走者がアウトにされる。 |
10/14 |
打者が詰まりながらもヒットを放ち、一塁ベースを駆け抜けました。この間ボールは一塁に送球され、駆け抜けた打者走者はファールゾーンではなく、フェアゾーンを一塁に戻る途中に一塁手に触球され「アウト」の判定を下されました。このプレイにおいて野球規則では、7.08(1)附記1に「打者走者が一塁を走るときは、ただちに帰ることを条件としてならば、オーバーランまたはオーバースライドして一塁を離れているとき、触球されてもアウトにはならない。」とあります。前記のプレイの状況において、打者走者は二塁へ走塁の意思はなく一塁に戻る途中に触球された場合、ファールゾーン、フェアゾーンにより「アウト」「セーフ」の判定が異なるのかお教え頂きたい。 |
文面の状況は、貴兄ご指摘のように、規則7.08(C)の附記一に明記してあるものと判断いたします。つまり、ここで言う「ただちに帰ることを・・・」とは、次塁への走塁行為がなかったことを示しており、この場合、一塁へ戻るに際しては、フェアーまたはファウル地域を問いません。そこで、ご承知のこととは思いますが、次塁への走塁行為についてですが、例えば、一塁を駆け抜けた後に、一歩でも二塁方向に踏み出せば、一塁を確保した後の次塁へ進もうとしたプレイと判断され、タッグされればアウトになります。なお、文面には、「二塁へ走塁の意思はなく・・・」とありますが、意思は表に現われるものではなく、内面は計り知れませんので、あくまでも表に現われたもの、つまり動作により判断されるものであります。 |